第一興商は、楽曲の検索や選曲を必要としない新しいカラオケ体験「選曲レスカラオケ」の実証実験を、9月1日よりトヨタ・ウーブン・シティで開始すると発表した。
第一興商は長年にわたり、カラオケを通じた歌唱文化の発展に取り組んできた。カラオケは世代や立場を問わず人と人をつなぐコミュニケーションツールとして広く親しまれており、ストレス軽減や脳の活性化など心身の健康への効果も認められている。こうした価値をより多くの人に届けるため、同社はトヨタ・ウーブン・シティにインベンター(発明家)として参画し、従来のカラオケを進化させる新たな歌唱スタイルの可能性を探る。
今回の実証実験では、デンモクなどのリクエスト端末を設置せず、利用者が自分で曲を探したり選んだりする必要のないカラオケ体験を検証する。ユーザーエクスペリエンス(UX)やユーザーインターフェース(UI)の評価を行うとともに、個々の利用者に合わせたプレイリスト作成技術に関する知見を蓄積する。
■実証実験の概要
参加者は、2026年8月から9月上旬に応募した20歳以上のトヨタ・ウーブン・シティ居住者および訪問者。期間は2026年9月1日から9月30日まで。場所はKakezan Invention Hub内に設置されたDAM搭載の『e-パレット』。
実験は3つのステップで構成される。まず事前アンケートで年齢・音楽の嗜好・カラオケ利用経験などを収集し、一人ひとりに最適化されたプレイリストを作成する。次に歌唱体験として、参加者は予約した日時に会場を訪れ、タブレット端末にID番号を入力するとプレイリストがダウンロードされ、DAMで順番に再生される。歌えない曲や好みに合わない曲はスキップできる。最後に事後アンケートで、再生された曲の適合度や満足度、体験全体への評価を収集する。
今後は実証で得たデータを分析し、より手軽で高精度な楽曲レコメンド手法の確立を目指す。複数人での利用を想定したグループ向けプレイリスト作成の実証実験も進める予定だ。
■トヨタ・ウーブン・シティとは
トヨタ・ウーブン・シティは、「自分以外の誰かのために」という思いを持つインベンターズ(発明家)が集い、自らのプロダクトやサービスを創出・実証する「モビリティのテストコース」だ。企業やスタートアップ、起業家などが参画し、実際に住み働く人や訪問者(Weavers、ウィーバーズ)からリアルなフィードバックを受けながら、未来につながるイノベーションを生み出していく。



