ゲリラ雷雨の増加に伴い、自動車への「雹(ひょう)害」リスクが高まっている。短時間で車体が大きく損傷し、高額修理につながるケースもあり、事前対策への関心が高まっている。
日本自動車連盟(JAF)は、雹を伴う悪天候時の注意点として、無理な走行継続を避け、安全な場所へ避難するよう呼びかけている。特に有効とされるのが、立体駐車場や地下駐車場、屋根付き施設への退避だ。雹は短時間に集中的に降ることが多く、屋内へ移動することで被害を大幅に軽減できる可能性がある。
●走っている時に降ってきた!
走行中に雹に遭遇した場合、JAFは安全な場所への避難を推奨している。ガソリンスタンドや商業施設、高架下などへ移動し、状況が落ち着くまで待機することが重要という。
いっぽうで、路肩への急停車や、視界不良時の無理な運転継続は危険を伴う。落雷や強風、周囲車両との接触リスクもあるため、安全確保を優先する必要がある。
●修理費用が高額化している
近年はADAS(先進運転支援システム)搭載車の増加により、雹害による修理費用も高額化している。フロントガラス交換時には、カメラやセンサー類の再調整が必要になる場合があり、修理費が膨らむ要因になっている。また、ボンネットやルーフの広範囲なへこみ修理では、数十万円規模になるケースもある。
車両保険についても確認しておきたい。一般的に雹害は車両保険の補償対象となるケースが多いが、契約内容によっては対象外となる場合もある。被害を受けた際には、降雹日時や場所、損傷状況を撮影・記録しておくことが、保険請求時に重要になる。
●積乱雲の接近をキャッチせよ
雹害への備えとしては、気象庁の「雷ナウキャスト」などを活用し、積乱雲の接近を早めに把握する方法も有効だ。降雹の可能性が高まった段階で、屋内駐車場へ移動することで被害回避につながる。



