ミネベアミツミグループのエイブリックは、業界最高精度±0.1%の出力電圧精度と、業界最小±20ppm/℃の出力電圧温度係数を実現した車載用シャントリファレンスIC「S-19760/1シリーズ」の販売を開始した。
新製品は、主にセンサーのアナログ信号をデジタル数値に変換するA/Dコンバータの基準電圧として用いられる。
最大の特長は、業界最高±0.1%の出力電圧精度と、業界最小±20ppm/℃の出力電圧温度係数を実現したことだ。過酷な温度環境でも高精度の基準電圧を出力することが可能となり、センサーの読み取り精度向上に貢献する。
また、フィルタ回路を内蔵することで出力ノイズは28μVrmsと低ノイズであるため、センサー信号をデジタル数値に変換するA/Dコンバータの測定誤算を最小限に抑制する。
さらに、S-19761シリーズはシャント電流が最大30mAまで出力可能となり、一つのシャントリファレンスICで複数の回路の基準電圧として使用可能なため、部品点数が減りスペースとコスト削減にも寄与する製品だ。
パッケージは、標準的なSOT-23-3(2.8×2.9×t1.3mm)に加えて、超小型・薄型パッケージHSNT-8(1616)B(1.6×1.6×t0.41mm)もラインアップすることで省スペース実装対応が可能となる。
自動車には様々なセンサー類が搭載され、刻一刻と変化する車両の状況を正確に把握している。例えばEV、HEVのインバータでは、正確なモーター制御のためにセンサーを用いて電流・電圧・モーター角度などをモニタリングしている。
これらのセンサー値をA/Dコンバータで読み取る際、正確なデジタル値に変換するには高精度な基準電圧が必要だ。出力電圧精度、出力電圧温度係数ともに業界最高の「S-19760/1シリーズ」を基準電圧として使用することで、過酷な環境下にあるインバータの高精度な監視・制御を実現し、車両の安全性向上をサポートする。
また、車載に搭載されるセンサーの数が増加傾向にある中で、部品の小型化や部品点数減にも貢献できる製品だ。



