コンチネンタルから独立のAUMOVIO、デジタルコックピットなど最新技術展示へ…CES 2026

先進的なディスプレイソリューションを融合したブランデッド・パーソナライズド・コックピット
  • 先進的なディスプレイソリューションを融合したブランデッド・パーソナライズド・コックピット
  • Xelveは、量産車およびプレミアム市場向けに、スケーラブルなADASと自動運転システムのセットアップを提供
  • ナイトビジョンカメラシステムは、低照度条件下でも従来のカメラより優れた視認性を実現

世界有数のテクノロジーイベントのCES 2026に、コンチネンタルから独立したAUMOVIOが出展する。

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AUMOVIOは旧コンチネンタルグループのオートモーティブ部門から独立し、2025年9月にフランクフルト証券取引所に上場した。今回のCES出展は、同社のスピードと創造性を示す重要な機会であり、未来のモビリティに不可欠なソフトウェア定義車両(SDV)や高度なユーザーエクスペリエンスの技術を示す。

AUMOVIOの展示では、カスタマイズ可能なマルチディスプレイや鮮やかなカラーePaper技術、プライバシー切り替え機能を備えた「ブランデッド・パーソナライズド・コックピット」が紹介される。これにより車内体験の向上や個人に合わせた空間提供を実現する。

また、運転支援・自動運転分野では「Xelve」シリーズが注目されている。量産車及びプレミアム市場向けにL2~L4レベルのスケーラブルなADAS(先進運転支援システム)と自動運転システムを提供。駐車支援のXelve ParkやL4自動運転フェイルセーフのXelve Pilotなど、機能ごとに異なるバージョンがある。最新のXelve Trailerはトレーラー牽引時の衝突警告機能を備える。

CES 2026ではさらに、ソフトウェア定義車両のためのスケーラブルな電気/電子(E/E)アーキテクチャを提示。高性能コンピュータやゾーンコントロールユニット、センサーなどを統合し、車両機能の仮想統合やテストを可能にする。この「オートモーティブ・リモートコントロール・ネットワーク」は車両の配線簡素化とソフトウェア主体の差異化を実現する。

安全面では、既存カメラの夜間対応化を可能にするソフトウェアが紹介される。低照度環境での視認性向上や対向車のヘッドライトによるグレアを低減し、ドライバーの安全を高める。また、EV用の新型「eモーターローター温度センサー」はワイヤレスかつ直接ローター温度を測定でき、精度向上により電動モーターの耐熱性や性能、安全性を高める。

AUMOVIOは2024年度に196億ユーロの売上高を計上し、世界100以上の拠点と約86000人の従業員を有する。今回のCES 2026での発表は、同社の独立企業としての新たな挑戦と未来モビリティへの貢献を示すものとなる。

《森脇稔》

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