中古車のガリバーから誕生した車両サブスクサービス「ノレル」を運営するIDOM CaaS Technologyとヤマダホールディングスは、新サービス「ヤマダ×ノレル」を開始した。
本サービスは、ヤマダホールディングスが展開するヤマダ・モビリティ・ビジネス・プラットフォーム「YMBP」との提携により実現したもので、家電だけでなく車という生活インフラまでを、ユーザーの生活導線の中で提供する新たな試みとなる。
「ヤマダ×ノレル」は、生活者にとって馴染みのあるヤマダのアプリ「ヤマダマイくる」から、車両の利用申し込みができる新サービスだ。車両ラインナップの確認から申し込み、契約後の案内までがスマートフォンひとつで完結する。生活の導線上に車の選択肢を設置することで、「買う」「借りる」という従来の形に縛られない、新しいモビリティ体験を提供する。
IDOM CaaS Technologyはこれまで、車両の再販価値を見極める残価ビッグデータ、審査通過率と支払い健全性を両立させる独自与信モデル、さらにサブスクリプション運営を支えるオペレーション基盤をケイパビリティに、全国の販売店・カーライフサービス各社と連携しながら多様な課題を解決してきた。
今回の「ヤマダ×ノレル」は、同社のテクノロジーとヤマダの生活インフラが掛け合わさることで、初めて実現した取り組みだ。IDOM CaaS Technologyとしては、ヤマダホールディングスの新たなモビリティの入り口を裏側で支え、審査・契約・管理・納車・アフターまでを一気通貫で提供することで、生活者にとって安心でわかりやすい車体験を実現する。
「ヤマダ×ノレル」は今後、単なる車両提供にとどまらず、ヤマダホールディングスが持つ店舗網・顧客接点と、テクノロジー領域に強みを持つIDOM CaaS Technologyのノウハウを掛け合わせ、より利便性と経済合理性を高めた生活インフラへと進化させていく。
具体的には、数十万件規模の残価ビッグデータを活用した利用終了後の車両再販・最適在庫管理を組み込んだ循環型モデルの整備、契約継続期間や利用実績に応じたヤマダポイント還元の仕組み、一部店舗での車相談カウンターの展開などを検討している。
ユーザーの「車も家電も、ヤマダに聞けばいい」という行動が定着することを目指し、今後もYMBPを中心としたサービス連携を加速していく方針だ。




