自動車およびロボティクス市場向けにビジョンAIソリューションを手がけるoToBriteは、2025国際ロボット展(iREX 2025)において、次世代の視覚認識技術ポートフォリオを発表する。
今回の展示では、車載グレードのGMSL2カメラシリーズ、VIO(Visual-Inertial Odometry)カメラ、oToSLAMマルチカメラ・ビジョンAI測位システム、新しいGMSLカメラJetson開発者キットを紹介。屋外ロボティクス、UGV(無人地上車両)、ヒューマノイドロボット、次世代スマートモビリティ向けにおける自動車用イメージング、センサーフュージョン、AI駆動の知覚技術の高い能力を示す予定だ。
同社は、Jetson AGX OrinおよびJetson Orin Nano向けに特別に設計された開発者キットを紹介する。oToAdapter-GMSL-AGX-Orinは最大8台のGMSL2カメラをサポートし、AI性能は275TOPSを発揮。一方、oToAdapter-GMSL-Orin-Nanoは最大4台のカメラをサポートし、AI性能は67TOPSとなる。どちらもプラグアンドプレイ対応で、すべてのoToBrite GMSLカメラとの完全互換性を提供する。
新しいoToCAM274ISPおよびoToCAM276ISPカメラシリーズは、先進的な車載センサーのIMX623およびAR0823と、オンボードのindie iND88002カメラビデオプロセッサー(CVP)を統合している。このプロセッサーは、1400MP/sのISPスループット、1ms未満の低遅延、144dB HDRを実現し、最大4台のカメラで8つのリアルタイムビデオストリームをサポートする。車載グレードのISPチューニングと組み合わせることで、これらのカメラは強い逆光、低照度、霧などの過酷な屋外条件下でも、鮮明で安定したAI対応の映像を提供する。そのため、無人車両や先進的なロボティックビジョンシステムに最適という。
oToBriteの車載グレードVIOカメラは、加速度計とジャイロスコープを組み合わせたオンボード慣性計測装置(IMU)を統合し、カルマンフィルターに基づく融合処理で振動による画像のずれを補正する。低照度、高振動、不整地の環境でも滑らかで安定した画像出力を実現し、屋外の無人車両、AMR、港湾システム、採掘設備などに適している。
oToSLAMマルチカメラ・ビジョンAI測位システムは、SLAM(同時位置推定と地図作成)技術を基盤としており、HDマップやLiDARを使用せずに、センチメートル単位の3Dマッピングと位置特定を提供する。屋内および屋外の両方の環境に対応し、物体分類および走行可能領域のセグメンテーションを統合している。マルチカメラ融合により、1cmの精度で360度全方位の認識を提供し、動的または複雑なシナリオでも安定した性能を確保する。
これらすべての先進的なビジョンAI技術は、2025国際ロボット展(iREX 2025)のブースE7-25で展示される。



