キア『PV5』、インターナショナル・バン・オブ・ザ・イヤー2026受賞…韓国ブランド初

キア『PV5』がインターナショナル・バン・オブ・ザ・イヤー2026受賞
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キアPBVジャパンは11月25日、来春日本国内で発売予定のキア『PV5』が、小型商用車業界で世界最高権威とされる「2026年インターナショナル・バン・オブ・ザ・イヤー」を受賞したと発表した。

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今回の受賞は34年間の同賞の歴史において、韓国ブランドとして初であると同時に、日本をはじめとするアジアの小型商用EVとしても初の受賞という新たな歴史を刻んだ。さらに26名の審査委員全員の満場一致で受賞が決定され、PV5の卓越した完成度とEV技術の革新性を証明した。

「インターナショナル・バン・オブ・ザ・イヤー」は、欧州各国の小型商用車を専門とする記者団で構成された非営利機関IVOTYが主催し、1992年から34年にわたり続いている。受賞対象は当該年度に発売された小型商用車で、その中から最も革新的な価値を持つ車両が選ばれる。

今回は12か国以上で販売を開始した小型商用車のうち最終候補に残った7車種を対象に、評価団が実際に試乗し、技術革新性・効率性・安全性・環境性・持続可能性など多岐にわたる項目を総合的に評価して選定された。

PV5は、フォードの『E-トランジット・クーリエ』や『E-トランジット』、フォルクスワーゲンの『クラフター』、『トランスポーター』/『E-トランスポーター』、Farizonの『SV』など、最終候補に並んだグローバル小型商用車市場の強力な競合モデルを抑えて受賞した。

IVOTYのジャーラス・スウィーニー委員長は「キアのPV5は優れた性能、効率的なEVプラットフォーム、顧客中心の設計で審査団に強い印象を残した」と述べ、「特に26名の審査委員の満場一致で選出されたことは、PV5が商用EV市場において実用的な革新を実現する新たな基準であることを示す」と高く評価した。

キアの宋虎声社長は「キアは長年にわたりEVの革新を牽引すべく努力してきた。PV5はその意志を商用車領域へと広げたモデルだ」と述べた。続けて「特にPV5は、多様なモデルを柔軟に生産出来る『コンベヤー・セル』結合生産システムなど、製造面での革新も同時に実現した成果であり、今回の受賞は一層意義深い」と語った。

さらに「PV5がデビューと同時に『インターナショナル・バン・オブ・ザ・イヤー』に選ばれたことは、キアが世界市場における小型商用車市場の基準を再定義し、世界中のビジネス顧客に向けたスマートで持続可能なモビリティの未来を切り拓いてゆくことを証明するものだ」とも述べた。

PV5はキアとしては初のEV専用PBVモデルであり、PBV専用EVプラットフォーム「E-GMP.S」を基盤とし、顧客の多様なニーズに応えるハードウェアと、最適なビジネス環境を支援するソフトウェアソリューションが統合された新しい概念のミディアムEVバンだ。

E-GMP.Sは、電気自動車専用プラットフォームであるE-GMPの優れたEV技術をもとにPBVに最適化された商品性を実現するために開発され、フラットなフロア、広い室内・荷室空間、様々なボディの搭載が容易な構造を備え、柔軟にラインアップを拡張することが可能だ。

PV5は、従来のメーカー主導の生産・販売方式から脱却し、顧客が求める多様なモビリティの活用目的に対応できる様に設計された顧客本位のEVバンである点において、高い技術革新性を誇る。

また、EVプラットフォームを基盤とした広い積載空間と柔軟な室内構造は、顧客のビジネス環境に最適化された空間の効率化を実現している。さらに、前方の多重骨格構造・バッテリー保護設計・超高張力鋼の拡大適用・先進安全装備やペダル踏み間違い時加速抑制装置により、高い安全性も確保している。

加えて、派生モデルの生産過程における部品のための資源の不必要な浪費も最小化し、様々なサステナブルな素材を採用するなど、環境保全と持続可能性を考慮した設計も際立っている。

キアは来春PV5のパッセンジャーとカーゴの2モデルを日本市場で発売する計画。派生モデルも今後公開する予定だ。

《森脇稔》

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