東洋紡、中国子会社の全株式を帝人フロンティアに譲渡へ…エアバッグ事業再編

東洋紡の本社(参考)
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東洋紡は11月25日の取締役会で、100%子会社の東洋紡汽車飾件(常熟)有限公司の全株式を帝人フロンティアに譲渡することを決議した。11月26日付で株式譲渡契約を締結し、2026年2月2日に譲渡を完了する予定だ。

東洋紡汽車飾件(常熟)有限公司は、中国市場でのエアバッグ用基布事業の拡大を目的に、2011年4月に中国・江蘇省常熟市に設立された。

東洋紡は現在、エアバッグ事業の再編・事業強化のため、タイに拠点の集約を進めている。タイでは石油化学製品大手インドラマ・ベンチャーズ傘下企業との合弁により、エアバッグ用原糸生産会社「TIAF」とエアバッグ用基布製造会社「TSSW」による一貫生産体制を構築している。

今後はタイの拠点より、アジアをはじめグローバル市場に向けて、顧客の幅広いニーズに対応しながらエアバッグ用製品を供給していく方針だ。

一方、中国市場での事業拡大を企図している帝人フロンティアがベストオーナーであるとして、対象会社の全株式を同社に譲渡することを決定した。

譲渡先の帝人フロンティアは、原糸・原綿、テキスタイル、衣料製品、車両資材、建装資材、工業資材、生活製品などの製造・加工・販売および輸出入取引を行っている。資本金は20億円で、1869年の創業。

なお、本件に伴う東洋紡の個別業績および連結業績に与える影響は軽微、としている。

《森脇稔》

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