WHILLは、東京ディズニーリゾートのオフィシャルホテルの舞浜ビューホテル by HULICが10月22日より、免許不要で歩行領域を走行できる近距離モビリティ「WHILL」を活用した移動サービス「WHILLモビリティサービス」を開始すると発表した。
ホテル館内やその周辺の観光エリアにおいて、年齢や体力を問わずすべての利用者が自分のペースで移動し、同行者と気兼ねなく過ごせる滞在体験を提供する。
舞浜ビューホテル by HULICは2024年秋にリブランドオープンし、「つむぐ」をコンセプトに掲げた。誰もが快適に滞在できるようインクルーシブな移動環境の整備を進め、その一環として簡単な操作で安心安全に利用できるWHILLの導入を決定した。
今回採用されるのは、電動4輪で歩行速度で走行可能なプレミアムモデル「WHILL Model C2」2台。特徴は洗練されたデザインに加え、その場旋回可能な小回り、直感的操作性、5cmの段差乗り越えや最大10度の傾斜走行、石畳や凹凸路面での走破性などがある。長時間の利用でも疲れにくく、多様な身体状況の利用者に使いやすい設計となっている。
利用者はホテル内はもちろん、無料シャトルバスやモノレールを経由して近隣レジャー施設や観光エリアへもWHILLに乗ったまま移動可能だ。料金は1日2500円(税込)、利用時間は7時から23時まで。利用は電話予約かゲストサービスカウンターで申し込み、宿泊者以外の利用も可能である。利用条件は体重115kg未満でフットプレートに足が届くこと、操作に必要な注意力や判断力があることなどが求められる。
観光庁の調査によると国内ユニバーサルツーリズム市場は約2兆1000億円と推計され、移動や宿泊の不便さが解消されれば約8800億円の国内旅行支出増加効果が見込まれている。WHILLモビリティサービスの導入により、これまで家族や同行者に気兼ねしてパークや旅行を満喫できなかった人も自由に移動しやすくなる。介助負担の軽減にもつながり、同行者にとっても安心できる環境となる。
今後、舞浜ビューホテル by HULICとWHILLは誰もが快適に近距離移動できるインクルーシブ社会の実現を目指し連携を強化していく。