損保ジャパン、EVバッテリー劣化予測技術を活用した保険商品開発

バッテリー劣化メカニズムを数式化することで、バッテリーの残存性能に対する保証リスク算定モデルを開発
  • バッテリー劣化メカニズムを数式化することで、バッテリーの残存性能に対する保証リスク算定モデルを開発

損害保険ジャパンと産業技術総合研究所、AIST Solutionsは10月8日、電気自動車(EV)のバッテリーおよび二次利用向けバッテリーの性能を適正に評価し保証する保険商品の設計技術を共同開発したと発表した。

EVの普及が世界的に進む中、中古車市場では車両価値を左右するEVバッテリーの残存性能や寿命に対する不確実性が取引の大きな障壁となっている。そのため、EVのリセールバリューはガソリン車やハイブリッド車と比較して低く、EVの新車普及を阻害する要因の一つと考えられている。

両社は共同研究プロジェクトを通じて、さまざまな最新のEVバッテリーの耐久試験および解体分析を実施し、バッテリー劣化メカニズムを数式化することで、バッテリーの残存性能に対する保証リスク算定モデルを開発した。


《森脇稔》

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