マツダは9月4日、山口県岩国市での車載用円筒形リチウムイオン電池のモジュール・パック工場「マツダ岩国工場」の新設について、山口県、岩国市と共に建設協定に調印したと発表した。
今年1月に発表していた同工場は、2025年11月に着工し、2027年度の稼働開始を目指す。マツダにとって1992年の防府第2工場稼働以来、32年ぶりの国内新工場となる。
岩国工場は、マツダが推進するマルチソリューションによる電動化戦略の重要な拠点として位置づけられる。パナソニック エナジーから調達する車載用円筒形リチウムイオン電池セルのモジュール化とパック化を行う。
工場所在地は山口県岩国市通津字南白崎で、土地面積は約19万平方m。生産能力は最大で年間10GWhを予定している。
マツダは多様化する顧客ニーズや世界的な環境規制の変化に対応するため、電動化商品のグローバル展開を支える基盤として同工場を活用する。安全・安心で働きやすく、地域の雇用や経済発展にも貢献することを目指す、としている。