コスモエネルギーホールディングス傘下のコスモ石油マーケティングは8月29日、脱炭素社会の実現に向けたサービス「コスモ・ゼロカボソリューション」の一環として、コスモ石油の中央研究所に再生可能エネルギーおよびEV関連設備を導入したと発表した。
同社は、コスモ・ゼロカボソリューションの利用を検討する顧客が導入効果を具体的にイメージできるよう、エネルギーの最適な運用と脱炭素化に知見を持つ企業の協力を得ながら、中央研究所を発信拠点の一つとして提案活動を進めている。
今回の設備導入では、各社の専門性を活かした連携を図り、以下のような役割分担で取り組みを進めている。
東洋エンジニアリングと伊藤忠プランテックは、カーボンニュートラル商材導入の方策を検討し、設備設計・施工を担当。NextDriveは、ソーラーカーポート、蓄電池、V2Hなどの再エネ・省エネ関連設備の運用・制御を検討する。
ドッドウエル ビー・エム・エスは空調制御による能動的省エネを通じた電気料金削減を検証し、REXEVはEV車両の充電マネジメントの最適化を検討する。
コスモ石油マーケティングは再エネ電力(コスモでんきビジネスグリーン)およびEV関連商材(コスモMyカーリース)を提供。コスモエネルギーソリューションズは再エネ電力の供給と、上記取り組みによる基本料金の削減を検討する。
中央研究所では、再エネ電力の活用、EVの導入、蓄電池による電力の効率的な運用、空調制御システムによる省エネ、災害時の電力供給対応など、複合的なエネルギーソリューションを実証する。
これにより、電力を「つくる」「ためる」「つかう」の各段階でエネルギーを最適に運用し、モビリティの脱炭素化を進めるとともに、低圧エネルギーマネジメントモデルの構築をめざす。今回の実証で得られる知見は、コスモ・ゼロカボソリューションの効果的な利用・導入に活用する。