フロリダ州ジュピターの何の変哲もないガレージの扉の向こうに、半世紀にわたるモータースポーツへの情熱が隠されている。ポルシェは、コレクターでありレーサーでもあるリチャード・ライミスト氏とポルシェとの生涯にわたる“恋愛”を紹介している。
レーシングヘルメットやトロフィー、ミニカーが並ぶ棚、床から天井まで貼られたビンテージサインやスポンサーデカール。そしてこの自動車への広大な聖域の中心には、7台ものポルシェスポーツカーが置かれている。
その中でも特に3台が目を引くのは、製造年に50年以上の開きがあるにもかかわらず、セピアブラウンという共通の色をまとっているからだ。
72歳のリチャード・ライミスト氏は、この聖域で数十年にわたるブランドとのつながりを祝っている。彼のポルシェストーリーは、世界中の多くの愛好家と同様、幼少期の家族の車の後部座席から始まった。
