夏の猛暑を乗り切る! 車内温度が劇的に下がるサンシェードの実力~Weeklyメンテナンス~

夏の猛暑を乗り切る! 車内温度が劇的に下がるサンシェードの実力~Weeklyメンテナンス~
  • 夏の猛暑を乗り切る! 車内温度が劇的に下がるサンシェードの実力~Weeklyメンテナンス~

夏場のドライブで必須装備になっているのがサンシェード。炎天下の駐車で車内が高温になるのを緩和してくれる便利アイテム。近年の猛暑でますますその効果がクローズアップされてきている。

◆車内の温度上昇とサンシェードの役割

夏場にクルマを駐車していて、次に運転しようと思ったら車内が暑すぎて困ったことがあるだろう。ハンドルやダッシュまわり、シートなど車内の各所が熱くなっているとクーラーもなかなか効いてこないため、クルマに乗り込んだ際に汗が噴き出すことも多い。

その時の車内温度は外気温よりも高く、少しでも車内の空気を冷やすためにドアを開け閉めしたりして外気と入れ替えたり、窓を全開にする工夫もあるのだが、温度低下の効果は限定的だ。レジャー先では、お父さんだけが早めにクルマに戻ってエアコンを効かせて家族を待つ、なんて光景が見られることもありそう。

しかし、ちょっとした工夫で車内の温度はある程度抑えられるもの。中でも夏場の車内温度上昇対策として取り入れたいのがサンシェードだ。近年、折りたたみ傘タイプのサンシェードが注目されることで、あらためてその効果がクローズアップされている。すでに導入済みのユーザーもいるだろうが、あらためてその効果をチェックしてみよう。

◆サンシェードの種類と特徴

車内温度が上がる理由は、直射日光がクルマに降り注ぎ熱せられるからだ。ボディはもちろんだが、窓ガラスから差し込む直射日光が車内を直接熱することによる温度上昇は実は大きい。

近年のクルマはリアまわりにはプライバシーガラスが用いられることも多く、直射日光は遮られるのだが、フロントガラスはクリアで面積も大きいため、車内温度上昇における注意ポイントだ。

そこで温度上昇の対策として用いるのがサンシェードだ。先に紹介した折りたたみ傘タイプのサンシェードは、その名の通り傘のように開くとフロントガラスにフィットするサイズのサンシェードになり、畳めばコンパクトな折りたたみ傘サイズになるのが魅力。折り畳んだ状態ならドアのポケットやグローブボックスなどに収納できるので、いつでもクルマに常備しても邪魔にならないのもメリットだ。

また、その他のサンシェードにも機能的なモデルが多い。表面に銀マットなどの反射材を貼り付けたモデルならば日光を反射する効果も高く、車内の温度上昇を抑える効果も高い。また一般的なパタパタと屏風のように折り畳むタイプのサンシェードは畳んでもそこそこのサイズなのに対して、折りたたみ傘タイプや折り曲げ可能なフレームを備えたモデルであれば、収納にも困らないだろう。

◆実際の効果とおすすめポイント

ところで、サンシェードを設置するとどの程度の効果があるのかをテストしたデータが存在するのだ。JAFがテストしたデータ(2012年)によると、気温35度の野外に4時間クルマを駐車して、サンシェードの有無で温度がどの程度変化するかを計測している。

対策なしのクルマ(黒ボディ=57度)に対してサンシェードを設置した場合には、50度まで車内温度を抑えられたというデータが残っている。わずかな数値ではあるが、サンシェードが車内の温度上昇を抑えていることは確実だろう。

多くの屋外駐車場には日陰はなく炎天下にクルマを停めることがほとんど。そんな時には、車載しているサンシェードを使って少しでも車内の温度上昇を抑え、クルマに戻った際のクーラーの効きをスピードアップすることを心がけると良いだろう。その時、車載する際に邪魔になるサイズだと自宅に置き忘れてしまうこともあるので、常に積載しておける折りたたみ傘タイプのようなコンパクトなものを選ぶのが実用的だ。

夏場の行楽地へのレジャーを少しでも快適にするための工夫のひとつであるサンシェードは、あちこち目的地を巡るドライブならなおさら効果的なので、展開や収納がスピーディなモデルを選び、愛車に常備して温度対策を実施しよう。

土田康弘|ライター
デジタル音声に関わるエンジニアを経験した後に出版社の編集者に転職。バイク雑誌や4WD雑誌の編集部で勤務。独立後はカーオーディオ、クルマ、腕時計、モノ系、インテリア、アウトドア関連などのライティングを手がけ、カーオーディオ雑誌の編集長も請負。現在もカーオーディオをはじめとしたライティング中心に活動中。

《土田康弘》

【注目の記事】[PR]

編集部おすすめのニュース

教えて!はじめてEV

特集