日産 リーフ 新型を発表、第3世代は航続600km超のクロスオーバーEV

日産 リーフ 新型
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日産自動車は6月17日、電気自動車『リーフ』の第3世代モデルをグローバル向けに発表した。新型リーフはクロスオーバータイプの次世代EVとして開発され、スリークで大胆なスタイリング、快適性と機能性を両立した室内空間が開発目標とされた。日本での発売は年内を予定。

遠藤慶至チーフ・プロダクト・スペシャリストは「ターゲットは親が30~40歳代のファミリー。小さい子どもがいて、後席やラゲッジの使い勝手も重要だ」と説明する。日産のEVラインナップでは、軽自動車の『サクラ』とプレミアムEVの『アリア』との間に位置する。

新型リーフの航続は、日欧WLTCモードで600km以上(米国EPA基準で最大303マイル=488km)を達成した。従来型と比べて150km程度延長されている。バッテリーは、52kWhと75kWh、2種類の水冷式リチウムイオンバッテリーを設定する。従来型は40kWhと60kWhの設定だった。

なお航続の距離は社内測定値であり、今後の車両認証時に変更となる可能性がある。以下、新型の仕様や機能は6月時点での暫定の設定で、価格など詳細は、各市場での発売時に発表される。

日産 リーフ 新型日産 リーフ 新型

リーフは、2010年に初代を発売以来、世界で累計約70万台を販売し、推定総走行距離は280億kmに達している。モデルチェンジでは、日産が長年蓄積したEV開発の知見を反映し、電動化社会への本格対応をめざした。

遠藤チーフ・プロダクト・スペシャリストは新型リーフについて、「航続が短い、充電がたいへん、といったEVの常識をくつがえす。ガソリン車から乗り換える普通の車、フューチャー・スタンダードだ」と自負する。

新型は「CMF-EV」プラットフォームをベースに開発され、モーター・インバーター・減速機を一体化した新開発の「3-in-1」パワートレインを搭載。さらに、北米向けにはNACS規格の充電ポートやプラグ・アンド・チャージ機能、ナビ連動のバッテリー温度管理機能を装備する。

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そのほかに、LED 3Dホログラフィックリアコンビネーションランプや調光パノラミックガラスルーフ、インテリジェントディスタンスコントロールなど、快適性と安全性を向上させる装備が多数盛り込まれている。

リーフとして初採用となる機能も多い。水冷式温度調整システム付きリチウムイオンバッテリー(最大75.1kWh)や、14.3インチの統合型デュアルディスプレイ、Googleビルトイン機能、ワイヤレスApple CarPlay/Android Auto、19インチホイール、64色のアンビエント照明などが新たに導入される。

車両周囲を俯瞰できる「インテリジェントアラウンドビューモニター」には、3Dビューやインビジブルフードビュー、フロントワイドビュー機能も備わる。音響面ではBose Personal Plusプレミアムオーディオを採用した。

生産は日本の栃木工場およびイギリスのサンダーランド工場。米国での販売開始は2025年秋を予定しており、その他の市場にも順次展開する。

《高木啓》

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