豪華! 全席が個室の夜行特急、JR東日本が2027年春に運行開始

新たな夜行特急列車(イメージ)
  • 新たな夜行特急列車(イメージ)
  • 1号車側先頭車(イメージ)
  • 2人用グリーン個室座席使用時(イメージ)
  • 1人用グリーン個室座席使用時(イメージ)
  • 1人用グリーン個室フラット使用時(イメージ)
  • 2人用グリーン個室座席使用時(イメージ)
  • 4人用グリーン個室(イメージ)
  • ラウンジ(イメージ)

全席がグリーン車の個室!! JR東日本は2027年春に、新型夜行特急列車を導入します。新型夜行特急は、移動そのものを旅の目的とするように設計されており、長時間の移動でも快適に過ごせるインテリア設備を備えています。


◆10両編成で定員120人

この取り組みは、グループ経営ビジョン「変革2027」に掲げる「移動を楽しく、快適・便利に」の実現をめざす一環であり、旅先での非日常体験を演出することで、国内外への観光需要の喚起も狙っています。

予定している運行エリアは、首都圏エリアから北東北エリアなどです。車両は10両1編成で、全席グリーン車指定席の個室となり、列車定員は約120人を、個室の定員は1人、2人、4人の3種類を予定しています。現在、常磐線で運用中の特急型車両E657系1編成を改造して運行します。

2人用グリーン個室座席使用時(イメージ)2人用グリーン個室座席使用時(イメージ)

◆シンプルでありながら上質な移動空間

列車のデザインについては、エクステリアは車両全体を2色の青で包み込みます。夜行列車“ブルートレイン”の記憶を受け継ぐ明るい青「メモリアルブルー」と、真夜中から夜明けへと向かう時の流れを象徴する濃紺「ミッドナイトホライズン」の2色です。1号車と10号車で先端部は異なるカラーリングで、1号車側はメモリアルブルー、10号車側はミッドナイトホライズンを配しています。

インテリアは「シンプルでありながら上質な移動空間」がコンセプトです。全座席をグリーン車指定席の個室タイプにすることでプライベートスペースを確保し、一部の座席は、より快適にゆったり過ごせるプレミアムグリーン個室とします。また、ラウンジスペースや販売スペースの設置もされます。車いす対応グリーン個室は1人用および2人用が計2室用意されます。

デザイン開発はJR東日本建築設計の担当です。同社は、大規模開発や駅舎、オフィスビル、ホテル、商業施設などの設計を主に手がけており、車両デザイン分野の実績には「SLばんえつ物語」など“のってたのしい列車”があります。

運行エリアやダイヤ、利用料金、列車名称などの詳細については、今後あらためて発表されます。

4人用グリーン個室(イメージ)4人用グリーン個室(イメージ)

◆インテリア設備説明

●プレミアムグリーン個室(1人用/2人用)
●グリーン個室(1人用/2人用)
●グリーン個室(4人用)
●ラウンジ

●プレミアムグリーン個室(1人用/2人用)

シンプルな形状と落ち着いた配色により、部屋に広がりを感じられる設計としています。室内には靴を脱いでくつろげるL字型ソファを配置し、座面を組み替えることで、リラックスした姿勢からベッドスタイルまで対応できます。フルフラット使用時の面積は幅190cm×長さ200cm程度(2人用)、玄関スペースや荷物置き場も備えています。

●グリーン個室(1人用/2人用)

やわらかな丸みを帯びたデザインと、素材感のある仕上げが特徴です。座席は簡単な操作でフルフラットに変形できます。1人用個室は落ち着いた色調で構成され、2人用個室は華やかな配色で会話が弾む雰囲気の演出です。フルフラット面は1人用で幅90cm×長さ195cm、2人用で幅185cm×長さ200cm程度。

●グリーン個室(4人用)

4人まで利用可能な常時フルフラットの個室です。シンプルながら十分な広さを確保しており、小さな子ども連れの家族も安心して利用できる設計としています。フルフラット面は幅325cm×長さ195cm程度で、玄関や荷物置きスペースも備えています。

●ラウンジ

車内で唯一のオープンスペースで、すべての乗客が利用できます。開放感がありながらも落ち着きのある空間としてデザインされ、乗客同士が語らい、旅の時間を共有できる場所になります。

《高木啓》

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