中国EV「XPENG」、売上高と納車台数が過去最高に…2025年第1四半期決算

小鵬汽車(XPENG、シャオペン)のMPV『X9』改良新型
  • 小鵬汽車(XPENG、シャオペン)のMPV『X9』改良新型
  • XPENG(シャオペン、小鵬汽車)の最上位電動SUV『G9』改良新型
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中国のEVメーカーのXPENG(シャオペン、小鵬汽車)は、2025年第1四半期(1~3月)決算を発表した。

売上高は158.1億元(前年同期比141.5%増)、納車台数は9万4008台(同330.8%増)と四半期ベースで過去最高を記録した。粗利益率も15.6%と前年同期から2.7ポイント上昇し、自動車部門の粗利益率は10.5%と5ポイント上昇した。

第1四半期末時点の現金準備金は452.8億元(62.4億ドル)に達し、2024年12月末から33億元増加した。第2四半期の見通しについては、納車台数10.2万~10.8万台(前年同期比237.7%~257.5%増)、売上高175億~187億元(同115.7%~130.5%増)を予想している。

小鵬汽車の好調な業績の背景には、自己資金力の強化がある。第1四半期には33億元のフリーキャッシュフローを生み出し、人気モデルによる販売増と市場からの好反応が成長を後押ししている。

同社は第1四半期、自動車市場の伝統的なオフシーズンにもかかわらず好業績を達成した。MONA『M03』は発売8ヶ月で累計10万台以上を納車し、Aセグメント純電気セダン販売でトップに。『P7+』は発売5ヶ月で5万台の生産を達成した。3月には2025年モデルの『G6』と『G9』が発売され、4月の初月納車台数は7500台を超えている。

4月に発売された新型『X9』は初月から1603台を販売し、中国の電気ミニバン市場でトップに立った。5月28日には、MONA 『MAX』のフル装備版の発表会が予定されており、15万元クラスの車種にAI運転支援機能を搭載する。


《森脇稔》

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