全国に名を轟かす関西のサウンドコンペ、まいど大阪「春のプチ車音祭」。もともとは秋のみの催し物だったが、”春にも開催してほしい”というリクエストに応えてスタート、早や10回目となる。
今年は場所が変わり兵庫県「神戸総合運動公園・第4駐車場」で行われた。当日は天候に恵まれ、全国からカーオーディオを愛好する熱心なファンが集結。同コンペはエキスパートクラス、A/B/Cクラス、評論家クラスと4つの部門からなる。エントリー車から素敵な(マイカーライフ登録店)ユーザーカーをご紹介しよう。
◆レクサス NX(オーナー/松原慎一郎さん)by AVカンサイ

昔、カーオーディオの楽しさを経験。5年ほど前から本格的に再開と語ってくれたレクサス『NX』のオーナー松原さん。
システムの特徴を尋ねると、「自然で心地よいサウンド」がお気に入りだそうでスピーカーはモレル・イレイトカーボンプロを使った3ウェイ構成で、サブウーファーはグラウンドゼロ・GZPW10を一発搭載。一方、再生プレーヤーはアイバッソ・300 APEX Tiを使いヘリックス・DSP ULTLAとの組み合せにより高音質、高音場を構築する。

スピーカーユニットを精緻にドライブするため、DLS・S4のパワーアンプを選び、さらに電源系の強化(安定化)も万全でBAラボの大型キャパシターの導入や純度の高いケーブルを使用するなど、システム全体のクオリティアップに抜かりない。インストーラーの取付技術と綿密な音調整により、音源をスポイルすることなく、明快でサウンドを放っていた。
◆ルノー・ルーテシア(オーナー/松本 大さん)by ジパング

先輩の勧めもあってカーオーディオの楽しさを知ったルノー『ルーテシア』のオーナー松本さん。日ごろ趣味として楽器を演奏されるそうで聴くジャンルはロックとJ-POPが中心という。
システムを拝見するとこだわりのコンポーネントが満載!音楽通だと実感した。SSD採用オーディオPCユニット、カナリーノ・12Vとザプコ・HDSP-16VAD-8Aの組み合わせを核とした構成でスピーカーはモレル・ピッコロll、CDM C880 ll、ミッドバスはダブルボイスコイル仕様ベンチャーオーディオ・DD-6.5をチョイス。

サブウーファーはRSオーディオ、RSA10DVCをボックスに収めてリアラゲッジにセット。サウンドのお気に入りのところは低域の量感と安定感、ボーカル曲では歌声の質感(艶やかさ)をシャープに奏でている。プロインストーラーの丹精な音調整により、総じて誇張感のないナチュラルな音創りとなっている。
◆VWゴルフ(オーナー/山野竜希さん)by パラダ

福井敦賀から参加したVW『ゴルフ』のオーナー山野さんは、お兄さんのシステムの音を聴いて感動し、プロショップに取り付けをお願いしたという。
通勤時、好きなK-POPやJ-POPをよく聴くそうで、主に使っているデジタルオーディオプレーヤーはアイバッソ・DAP300APEX Ti。そのほかのコンポーネントはヨーロッパ製でまとめている。スピーカーはフォーカルのユートピアMをチョイスしたフロント3ウェイ+サブウーファー構成で、パワーアンプはクワトロリゴ・プレシジョンTWO(A級仕様)4基使いにより各ユニットを精緻にドライブ。

デジタルシグナルプロッサーはヘリックス・DSP-ULTRAを搭載。帯域バランス、アライメント、位相管理とプロインストーラーの音調整により端正なサウンドを前方フロントウインドウに創出。音質劣化のないよう各種ケーブル類にも気を配り厳選されたものを使用している。
◆トヨタ・ランドクルーザー プラド(オーナー/森久明幸さん)by アミューズ

コンポーネント搭載に有利な大きなキャビンを有するトヨタ『ランドクルーザープラド』のオーナー森久さんは、こだわりのシステムを披露してくれた。
まず目に入ったのが、フロントAピラーにセットされたユニット。ツイーターはムンドルフ製のリボン式で、ミッドレンジとミッドバスはベンチャーオーディオを搭載。サブウーファーはダイヤトーンSW-G50を一発ボックスに入れてラゲッジに装備する。パワーアンプは高出力と高ダンピングファクターを誇るヘリックス・C-Fourをチョイス。

一方、プレーヤー側はソニーの金のウォークマンでヘリックス・DSP ULTRAとのコンビだ。ハイレゾ音源を十分に発揮する組み合わせとなっている。プロインストーラーの技術により、音域バランス、アライメント/位相を整え、透明感のあるサウンドを前方ウインドウに創出。お気に入りのジャンルはジャズ・ピアノ系、J-POP全般という。
◆三菱アウトランダー(オーナー/前原正隆さん)by AVカンサイ宝塚

三菱『アウトランダー』のオーナー前原さんは徳島から来場。システム導入のキッカケを尋ねると、以前トヨタ『ヴォクシー』に乗っていたころ、インテリア(内装)メイクをしようと思っていたとき、カーオーディオのサウンドに素晴らしさに遭遇。今年の1月、システムが出来上がる。
広いキャビンスペース、PHEVならではの静粛性に優れる利点を活かし高音質と高音場再生を具現化した。主な再生プレーヤーはアイバッソ・300 APEX Tiで純正オーディオもいい音で聴けるよう調整が施されている。

デジタルシグナルプロセッサーはリゾルト・T-DSP。パワーアンプはクワトロリゴ、エクスポローラーとプレシジョンの計3基使いでスピーカーはモレル・イレイトカーボン3ウェイ、サブウーファーはグラウンドゼロをチョイス。ナチュラルな音色、とくに中高音域に透明感があり、かつ精細なニュアンスを表現している。