ボルグワーナー、EV向け最新パワーモジュール技術を5月14日に発表へ

ボルグワーナーのDSCパワーモジュール
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ボルグワーナーは、5月14日から16日にかけてオーストリア・ウィーンで開催される第46回「ウィーンモーターシンポジウム2025」において、最新のインバーター技術を初公開する。

1つ目のプレゼンテーションでは、次世代Viperパワースイッチを採用した両面冷却(DSC)800V SiCパワーモジュールに焦点を当てる。このモジュールは、バッテリー電気自動車(BEV)向けに、効率を最大化し、より小型で高性能なインバーターを実現するために設計されている。

DSCパワーモジュールは、インバーターの主要コンポーネントであり、バッテリーからの直流電流を電動モーター用の交流に変換する役割を担う。ボルグワーナーの革新的な設計により、シリコンカーバイドパワースイッチの両面から熱を抽出することで、熱性能と電気性能を大幅に向上させている。

これにより、接合部温度の低下または電流密度の向上が可能となり、インバーターの効率向上とコンパクト化につながる。このパワーモジュールは、OEMの独自インバーター設計に容易に統合でき、ボルグワーナーのインバーターにも組み込まれる。

次世代Viperパワースイッチ技術と先進的な熱材料を活用することで、ボルグワーナーは高出力アプリケーションと小型BEVやハイブリッド車向けのコンパクト設計の両方をサポートするソリューションを提供し、持続可能なモビリティの未来に貢献している。

2つ目のプレゼンテーションでは、クリーンウェーブ技術を採用した次世代マルチレベルトラクションインバーターに焦点を当てる。

《森脇稔》

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