中国の奇瑞汽車(チェリー)は、「上海モーターショー2025」において新たなグローバル戦略を発表、2年以内に年間100万台の販売達成を目指すという野心的な目標を掲げた。
Cheryは今回のショーで、『TIGGO7 CSH」、『TIGGO8 CSH」、フラッグシップモデルの『TIGGO9 CSH」など、スーパーハイブリッド車(CSH)シリーズを展示した。これに先立ち行われた「Endless Horizon Worry-Free Voyage」耐久チャレンジでは、『TIGGO9 CSH』と『ARRIZO8 CSH』が1400kmを超える長距離走行と100kmあたり4.2リットルという低燃費を記録し、技術力をアピールした。
同社はまた、全く新しいピックアップトラックライン「HIMLA」を発表。ガソリン、ディーゼル、新エネルギーのパワートレインを搭載し、ピックアップカテゴリーをプレミアムで乗用車志向の変革へと導く狙いがある。
チェリーは2024年に世界で64万台の販売を達成し、TIGGO7がAクラスSUVのトップセラーとなった。欧州市場への進出も果たしており、グローバル化戦略を強化している。8つの研究センター、10の生産拠点、地域の部品ハブにわたるグローバルな研究開発ネットワークを持ち、現地市場に合わせたソリューションを提供している。
AIロボットやロボット犬の展示を通じて未来のモビリティに対するビジョンも披露。家族向けのポジショニング、グローバルな研究開発能力、多様化した製品戦略を持つCheryは、世界のトップ自動車メーカーの一角を占めることを目指している。