相鉄グループが125億円の設備投資計画…新型車両「13000系」導入

相模鉄道の新型車両13000系
  • 相模鉄道の新型車両13000系
  • 2025年度導入予定の高速バス
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  • 変電所の機器更新:直流高速度遮断器
  • リニューアルした10000 系

相鉄グループは2025年度の運輸業において、総額125億円の設備投資を実施する計画を発表した(4月25日)。この投資では鉄道事業に113億円、バス事業に12億円を充てる。

⚫︎新型車両13000系

鉄道事業=相模鉄道では新型車両「13000系」を導入する。13000系は「安全×安心×エレガント」というコンセプトに「未来」というキーワードを加えてデザインされており、相鉄線や沿線地域のイメージ向上をめざす。

さらに、安全性向上のため変電所の機器更新を進めるほか、海老名駅の改良工事を継続して実施する。利便性と快適性の向上を図るため、各駅の自動改札機の更新やワイド通路の自動改札機への置き換え、10000系車両1編成のリニューアルも計画している。

いっぽうバス事業=相鉄バスでは、大型乗合バス19両(高速バス2両を含む)、EVバス4両(レトロフィットバス1両を含む)、コミュニティバス2両の計25両を新たに導入する予定だ。

2025年度導入予定の高速バス2025年度導入予定の高速バス

⚫︎海の生き物のような造形

相模鉄道の新型車両13000系は、2026年春からの営業運転を開始する予定だ。相鉄線内のみを運行する車両として1編成(8両)を2025年度に先行導入する。

新型車両の導入は「デザインブランドアッププロジェクト」の一環だ。新型車両のデザインコンセプトは「安全×安心×エレガント×未来」。車両前面は海の生き物のような流麗な造形を意図し、前照灯は「未来を見つめる目」をイメージしたという。

車内は既存の12000系に比べて先頭車の座席数を6席、1編成あたり12席増やす。グレー色を基調とした内装で統一され、ガラス製の荷棚・仕切り・貫通扉を採用して開放感のある室内を意図している。

また、時間帯で色調が変化する調色調光式のLED照明を採用し、全ての車両にベビーカー・車椅子用のフリースペースを設置する。優先席の一部には立ち座りが容易になるシート(座席高さを上げ、座面を小さくした)を採用するなど、多様なニーズに対応する。

さらに、車内防犯カメラの設置やナノイーX搭載の空気清浄機の各車両への設置により、セキュリティと快適性の向上を図る。

環境面では、IGBTタイプのVVVFインバータ制御装置を導入し、既存車両と比較して1両当たりの走行にかかる電力使用量を最大39%抑制する。

《高木啓》

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