トヨタ自動車は1月30日、2024年のトヨタ、ダイハツ工業および日野自動車の販売、生産、輸出実績を発表した。トヨタの国内販売は前年比86.2%でグローバルでも微減、国内生産、グローバル生産ともマイナスだった。
◆トヨタ(レクサス含む)
●販売
トヨタ(レクサス含む)のグローバル販売は1015万9336台、前年比98.6%で2年ぶりの前年割れとなった。国内販売は認証問題や『プリウス』の生産停止などの影響があったものの、海外販売は北米の堅調な需要やインドの好調もあり過去最高となり、グローバルでは前年並み。うちレクサスは85万1214台で前年比103.3%。
国内販売は144万1842台、2年ぶりの前年割れ。うちレクサスは8万6070台、前年比90.9%だった。日本自動車販売協会連合会がまとめた2024年1~12月の乗用車(登録車)車名別ランキングによると、1位は『カローラ』で16万6956台、対前年比107.8%だった。僅差での2位は『ヤリス』の16万6162台、対前年比85.5%、3位は『シエンタ』が11万1090台で続いて、対前年比83.9%となっている。
海外販売は871万7494台、前年比101.0%で4年連続の前年超えとなった。中国市場では、暦年後半で政府の車両購入補助政策と連動した販売促進策が奏功しているものの、引き続き新エネルギー車へのシフトや価格競争激化など、厳しい市場環境が継続し、前年割れとなった。インド市場では引き続き『アーバンクルーザーハイライダー』、『イノーバハイクロス』を中心に販売が好調で、大幅な前年超えとなった。インドネシア・タイ市場では、厳格なローン審査の継続などにより、市場が落ち込んでいるため前年割れ。
海外販売のうちレクサスは、76万5144台で前年比104.9%。

●生産
トヨタ(レクサス含む)のグローバル生産は952万1876台、前年比94.9%。2024年12月まで11か月連続の前年割れで、1~12月累計で4年ぶりの前年割れとなった。
国内生産は312万8351台、前年比92.8%で2年ぶりの前年割れ。海外生産は639万3525台、前年比96.0%。2024年12月まで10か月連続の前年割れで、1~12月累計でこちらも4年ぶりの前年割れとなった。
●輸出
日本からの輸出は189万6940台、前年比97.3%。2024年12月まで8か月連続の前年割れで、暦年で2年ぶりの前年割れとなった。