ステランティスの次世代EVプラットフォーム「最小版」はスペインで生産へ…航続500kmのBセグ車に

「STLA Small」を生産するステランティスのスペインのビーゴ工場
  • 「STLA Small」を生産するステランティスのスペインのビーゴ工場
  • ステランティスのスペイン工場

ステランティスは、次世代電気自動車(EV)プラットフォーム「STLA Small」の生産をスペインのビーゴとサラゴサ工場に割り当てると発表した。この決定により、両工場でBセグメント車の次世代EVが製造されることになる。

ステランティスによると、ビーゴとサラゴサ工場が選ばれた理由は、競争力、ノウハウ、労使関係、そして公的機関からの支援が評価されたため。一方、マドリッド工場については、現行のシトロエン『C4』以降の将来計画について複数のシナリオを検討中であり、詳細は後日発表されるという。

STLA Smallは、マルチエネルギー対応のEVネイティブプラットフォームで、最大500kmの航続距離を実現する。効率的なモビリティを促進することを目的としている。

このプラットフォームは、ステランティスの電動化戦略の柱となる4つのグローバルプラットフォームの最後のもの。2023年に「STLA Medium」が発表され、2024年には「STLA Large」と「STLA Frame」が発表されている。STLA Smallのビーゴとサラゴサ工場への割り当ては、2024年12月に発表されたイタリアのポミリアーノ工場でのコンパクトモデル生産と補完関係にある。

ステランティスは、これらのプラットフォーム群により、電動化の採用シナリオに応じて顧客に適切なソリューションを提供できるようにする。全てのグローバルプラットフォームは、バッテリーセルの化学組成、電動ドライブモジュール、パワーインバーター、制御ソフトウェアの互換性により、ライフサイクルを延長できるよう設計されている。

この発表は、ステランティスのグローバル電動化戦略の重要な一歩であり、スペインの自動車産業にとっても大きな意味を持つものとなる。

《森脇稔》

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