ルノーグループのEV部門のアンペアは12月3日、半導体大手のSTマイクロエレクトロニクスとの間で、2026年からシリコンカーバイド(SiC)パワーモジュールの供給に関する複数年契約を締結したと発表した。
この提携は、アンペアの高効率電動パワートレイン向けインバーター用パワーボックスの共同開発の一環として行われる。両社は、アンペアのEV技術とSTマイクロの先進パワーエレクトロニクス技術を活かし、パワーボックスの核心部品であるパワーモジュールの最適化に取り組む。
パワーモジュールは、多くのSiCチップで構成され、バッテリーからの電力を制御・変換して電動モーターを駆動する重要な役割を担う。これにより、電動パワートレインの効率向上やバッテリー航続距離の延長、エネルギー回生機能の向上が可能となり、EVの性能向上に大きく貢献する。