大規模なカーイベントとしてすっかり認知度を上げた「A-MESSE」。9月22日に愛知国際展示場で「A-MESSE JAPAN 2024」を開催。今回は屋内/屋外合わせて850台のエントリー車両を集めた。そんなイベントの主催者であるAiちゃんに、これまでの振り返りとこれからのA-MESSEについて話を聞いてみた。
◆全ては参加者・参加メーカーのために! キャンギャルのAiちゃんだからわかるイベント開催の難しさ
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クルマ好き・カスタム好きなら知る人も多いA-MESSE。カーイベントとして2022年以来、毎年開催を続け多くの来場者を集め、カスタムシーンに足跡を残し続けているカーイベントだ。
A-MESSEが特別なのは従来形のイベントのような媒体主催やメーカー主催によるものではなく、1人のクルマ好き&カスタム好きであるAiちゃんが中心となって開催している点だ。A-MESSEを立ち上げた中心人物であるAiちゃんは、モデルやレースクィーンとしてクルマ関連のイベントに参加してきた経緯があるのだが、もともとクルマ好きでその世界に足を踏み入れたという人物。数々のカーイベントを仕事として経験して、自分なりに“こんなクルマイベントが見てみたい”を思い描いていたという。
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2022年の富士スピードウェイで1回目を開催したA-MESSE、2023年には幕張メッセで2回目を開催。オールジャンルのカーイベントであること、参加車両は選考制で選りすぐりの車両が並ぶことなど、あくまでもユーザーが主体のイベントであることなどが特徴となって成長してきた過程がある。そんなAiちゃんに3回目の開催いうことでその思いを語ってもらった。
「3回目の開催でやっと形になってきたと思っています。1回目も2回目の開催もイレギュラーなことが多くて…目の前のことをこなすので手一杯だったような気がします。しかし今回は広く全体を見渡してイベントをもっと良くしたい、参加者や来場者の皆さんにもっと楽しんでもらうことを深く考えられるようになりました」
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大規模カーイベントでは定番になっている搬入の混乱だが、ここでも参加者に寄り添ったAiちゃんの思いが込められた。
「これまで携わってくれているイベントのスタッフも、3回目の開催となると段取りにも慣れて色々なことがわかってきたんです。そのひとつが搬入でした。前回の搬入には、23時過ぎまで掛かってしまいました。車列が並んでなかなか進まず、エントリーしてくれたみなさんをイライラさせてしまたと思うんです。それが悔しくて、ステージ上で涙したこともありました。でも今回は22時にはほぼ搬入は終えられました。スムーズな導線で案内をしたり、過去の経験から来る工夫が功を奏していると思います」
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さらに今回のA-MESSEは、メーカーブースと参加者の交流のタイミング増やす仕掛けもあった。他のイベントではあまり見かけないレイアウトを見ると、その思いが伝わってくる。
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「メーカーとショップのブースを会場の中央に1列にレイアウトしたんです。参加者の導線を1本にすることで、新しい出会いをを見つける仕組みを作りました。もともとユーザー同士が交流する場としてはじめたA-MESSEです。さらにユーザーとメーカー・ショップとの交流もさらに盛んにしたいと思っています。1列にレイアウトすることで、普段は触れることのない他ジャンルのショップやメーカーと出会うことも、A-MESSEならではの良さだと思っています」
◆オールジャンルでレベルの高いクルマが揃うA-MESSE、目的地は“目標となる夢の舞台”へと進化すること
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今回3回目の開催を迎えたA-MESSE、改めてイベントに対する思いやこの先の展開についてAiちゃんに聞いてみた。
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「オールジャンルのカーイベントなのが特徴です。その理由は私自身がクルマ好きで、いろんなジャンルのかっこいいクルマを見てみたいと思ったのがきっかけでした。さらに選考制にしているのも特徴ですね。(1次で2,419台、2次でも1200台以上のエントリーがあったそう)来場者が会場に展示されているクルマを見て、車両の質の高さを感じてもらえることも大切だと思っています」
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「これも私自身が来場者側の目線として、イベントを見に来て“すごい”と思うクルマが並んでいて欲しいと思ったことが原点にあります。A-MESSEを見に来た来場者にも、“次は自分も出てみたい”そんな目標になるイベントになるように育てていこうと思っています」
さらにA-MESSEを楽しい・充実したイベントにするために、どんな試みを込めているのか、現在進行形の思いを聞いてみた。
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「3回目の今回は屋外スペースを使ってはじめてドリフトを実施しました。これは“動くコンテンツ”を加えたかったからなんです。ドリフト会場の盛り上がりを見ていると、今後もクルマやバイクを使った各種の動くコンテンツを盛り込んでいきたいと考えています」
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「すでに来年の4回目の開催については動き始めていて、今後も長く続けていけるイベントにしたいと思っています。参加者も主催者も一緒に歳を取っていけるイベントにしたいんです。初めてA-MESSEを立ち上げる前に、SNSで“イベントをやるんやったら来てくれるかな?”とつぶやいたら、すごい反響があって、色々な人が手伝うよ、参加するよと声を掛けてくれたんです。そんなみんなの思いを、これからもずっとつなげていけるようにしたいです」
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11月9日、10日は東京・お台場特設会場でTOKYO DRIFT×A-MESSE JAPANのコラボイベントの開催も決定するなど、ますます広がりを見せているA-MESSE。Aiちゃんのクルマ好きユーザー目線を大切にした運営で、今後もユーザー同士の交流を大切にした形でさらに進化する予定だ。次のA-MESSEはどうなるのか、その時を楽しみに待ちたいと思う。
土田康弘|ライター
デジタル音声に関わるエンジニアを経験した後に出版社の編集者に転職。バイク雑誌や4WD雑誌の編集部で勤務。独立後はカーオーディオ、クルマ、腕時計、モノ系、インテリア、アウトドア関連などのライティングを手がけ、カーオーディオ雑誌の編集長も請負。現在もカーオーディオをはじめとしたライティング中心に活動中。