軽量ソーラールーフ開発、一年で最大350kWhの電力供給、航続を2500km延長へ

軽量ソーラールーフを開発したWebasto
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ルーフシステムを手がけるWebastoは9月10日、持続可能なモビリティを目指す新しいルーフコンセプト「EcoPeak」を発表した。

この新しいルーフシステムは、持続可能性、革新、モダンなデザインを融合させたもの。Webastoは、製造と運用だけでなく、製品自体でもCO2eフットプリントを削減する可能性を見出している。

「EcoPeak」は、バイオマスバランスとリサイクル素材を主に使用し、ソーラーパネルを組み込むことで車両に環境に優しい電力を供給する。この新しいルーフシステムは、従来のアルミニウム製品に比べて最大40%の軽量化を実現しており、エネルギー効率と燃料効率の向上に寄与する。また、耐久性などの製品特性は従来通りの高品質を維持している。

「EcoPeak」パネルは、ルーフエリアとリアウィンドウの両方をカバーしており、この拡大された表面にはソーラーパネルが装備されている。これにより、年間最大350kWhの電力を供給し、車両の走行距離を約2500km延ばすことが可能という。また、リサイクルPETボトルから作られたローラーブラインドも統合されており、Webastoの循環経済への取り組みを強調している。

このコンセプトスタディによれば、環境に優しい基本コンポーネントとビジョナリーデザインのおかげで、従来のルーフシステムと比較して約50%のCO2e排出削減が可能だ。

Webastoは、持続可能性、機能性、美的デザインを完璧に組み合わせたソリューションを開発するために、顧客と共に取り組んでいく。

《森脇稔》

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