次世代電動スーパーカーに英国製バッテリー搭載めざす、「サプライチェーンへの投資が必要」…マクラーレンCEO

マクラーレンオートモーティブのマイケル・ライターズCEO
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マクラーレンオートモーティブのマイケル・ライターズCEOは6月25日、英国がスーパーカーの電動化においてリーダーシップを取るためには、国内サプライチェーンへの投資が必要と述べた。

◆かつては世界最大の車両輸出国、今でも高性能ブランドやF1の本拠地

ライターズCEOは、英国のサプライチェーンが現在の電動スーパーカーの性能要件を満たしていないと指摘し、英国政府に対して戦略的な投資ロードマップを実現するよう呼びかけた。

ライターズCEOは、「明確な産業戦略が国内サプライチェーンへの投資を主導し、成長を促進し、雇用を支え、経済の脱炭素化を助け、英国の高性能車産業の活気ある未来を確保する」と述べた。また、「英国はかつて世界最大の車両輸出国であり、現在も多くの著名な高性能車ブランドやF1チームの本拠地がある」と強調した。

◆電動化への移行には政府の支援が不可欠

さらに、ライターズCEOは、電動化への移行には政府の支援が不可欠であると述べた。「この技術的なシフトのコストは非常に高く、特に低ボリュームで高度に専門化されたサプライヤーにとってはリスクが大きい」と指摘した。

現在、電動スーパーカーに対する顧客の需要は低く、技術がまだ成熟していないため、投資リスクが高いとライターズCEOは述べた。しかし、次世代の高出力バッテリーセル製造に投資することで、英国が将来の高性能車のパワートレイン技術の最前線に立つ機会があると強調した。


《森脇稔》

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