BMW「M」専用電動SUV『XM』、476馬力の新グレード登場…今春欧州設定へ

BMW XM 50e
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BMWは、BMW Mブランド専用の高性能電動SUV『XM』に今春、新グレードの「XM 50e」を欧州で設定すると発表した。


◆3.0リットル直6エンジンを中心にしたPHEV

既存のXMには、新開発のPHEVシステム「Mハイブリッド」を搭載しており、4.4リットルV型8気筒ガソリンツインターボエンジンに高性能な電気モーターを組み合わせて、最大出力653hp、最大トルク81.6kgmを獲得する。XMには、PHEV専用の4WDシステムの「M xDrive」を搭載する。0~100km/h加速4.3秒、最高速250km/h(リミッター作動)の性能を実現した。オプションの「Mドライバーズパッケージ」では、リミッターを270km/hに引き上げることができる。

これに対して、今春欧州で追加される予定のXM 50eグレードには、3.0リットル直列6気筒ガソリンエンジン(最大出力313hp、最大トルク45.9kgm)を中心にしたPHEVシステムのMハイブリッドを搭載する。このエンジンは、ミラーサイクル、デュアルインジェクション、シリンダーヘッドと一体化されたエキゾーストマニホールド、可変カムシャフトタイミング「VANOS」などが採用されている。

電気モーター(最大出力197hp、最大トルク28.6kgm)はパワーエレクトロニクスとともに、8速AT「ステップトロニックスポーツ」に組み込まれた。このモーターには、BMWが特許を取得したプリギアリングステージが採用されており、これによりトランスミッション入力時の実効トルクを引き上げた。PHEVシステム全体のパワーは476hp、トルクは71.4kgmを獲得する。4WDシステムのM xDriveとの組み合わせで、最高速250km/h(リミッター作動)の性能を可能にした。

◆EVモードの航続は最大83km

また、WLTPサイクルによるEVモードの航続は、最大83km。市街地など日常的な走行の大部分をゼロエミッションでカバーすることができるという。また、EVモードの最高速は140km/hとした。この効果で、燃費は76.9km/リットル、CO2排出量は30g/km(いずれもWLTPサイクル)を実現している。

エクステリアは、BMWキドニーグリルの周囲やボディ側面のアクセントバンドをブラックで仕上げた。リアディフューザーのトリムは、パールエフェクトクローム仕上げ。ブラックハイグロス仕上げのエグゾーストテールパイプトリムも採用する。エンブレムには、シルバーカラーボーダーが添えられる。

インテリアは、M専用コックピット、Mマルチファンクションシート、彫刻的なヘッドライナー、リアコンパートメントのMラウンジなどが特長だ。XM 50eのインテリアに、さらに個性的なタッチを加えたい顧客は、インストルメントパネルの上側とドアトリムに専用のヴィンテージレザーを選択することができる。

◆2つの大型画面で構成された「BMWカーブド・ディスプレイ」

12.3インチのメーターパネルと、14.9インチのコントロール・ディスプレイを一体化させ、運転席側に湾曲させた最新の「BMWカーブド・ディスプレイ」を採用した。BMWならではの「iDrive」コントローラー周囲をすっきりとさせることで、運転席回りの空間を広くしている。専用のMレザーステアリングホイール、赤色のエンジンスタート/ストップボタンを採用するなど、Mモデルらしさを表現した。リアは、スポーティかつラグジュアリー、ゆったりとくつろげるMラウンジコンセプトを取り入れている。

「BMWインテリジェント・パーソナル・アシスタント」は、AI(人工知能)技術を活用することで、音声会話だけで車両の操作、情報へのアクセスが可能となる。従来の音声入力と異なり、より自然な会話に近い言葉で、ドライバーの指示や質問を理解し、適切な機能やサービスを起動できる。使用頻度に応じて、ドライバーの好みを学習し、長く乗り続けるほどドライブのパートナーとしての役割を担う。

BMWのインテリジェント・パーソナル・アシスタントでは、ドライバーがシステムの名前を自由に付けることができる。例えば、BMWインテリジェント・パーソナル・アシスタントを起動する際、「OK、BMW」だけでなく、呼びかける言葉を任意に設定することが可能、としている。

《森脇稔》

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