ポイ活×健康増進・ダイエット、「トリマ」アプリにヘルスケア機能追加…ジオテクノロジーズ

ジオテクノロジーズ 執行役員の豊田俊作氏
  • ジオテクノロジーズ 執行役員の豊田俊作氏
  • ジオテクノロジーズ 広報課長を務める鈴木福さん(左)と、鈴木さんの祖父で尺八奏者の川村泰山氏(右)

移動するだけでマイルがたまるポイ活(ポイント集め活動)のアプリ首位「トリマ」をリリースしている地図・地形情報(GIS)大手のジオテクノロジーズは9月14日、トリマにヘルスケア機能を実装しサービス提供を開始した。また9月30日までヘルスケアデバイスがもらえる「健康寿命をのばそうキャンペーン」を開催するという。

「トリマの1500万ユーザーのビッグデータと厚生労働省の地域別平均寿命データを合わせて分析した結果、平均歩行数と寿命には明らかな相関関係があることがわかってきました。日本の年間医療費は増加の一途を辿っており、2020年度は42兆9665円に達しました。それを削減することに少しでも貢献できれば嬉しいと思う」

執行役員の豊田俊作氏は開発の意図をこう述べた。

トリマのヘルスケア機能はアップルヘルスケア、グーグルヘルスコネクトのデータとトリマが取得した歩数・歩行ルートなどの記録を連携させるという形で設計されている。まず1日あたりの歩数目標を自分で設定し、毎日の目標達成度が記録されていく。一方でスマホからは消費カロリー、体重、BMI(ボディマスインデックス)などのデータを取得する。その両者をアプリ内で統合することで移動距離、歩数、消費カロリー、体重、BMIを日、週、月単位のグラフとして可視化する。

「運動はとにかく継続が大事。ウォーキングによるポイ活ダイエットを挫折させないという効果が期待できると思う」(豊田氏)

ヘルスケア機能発表会には同社の“広報課長”という名目でCMキャラクターとなっている俳優の鈴木福さんも登場。折しも9月は敬老の日を擁するということもあり、4月にリリースされた最大10人がつながることができる多人数参加型の歩行管理アプリ、みん歩計(みんなの歩数計)をあらためて紹介した。

「現在は東京を拠点に活動していて、長野の実家に帰る機会は少ない。家族とのつながりが薄くなりがちな時代ですが、みん歩計を見れば祖父が毎日どのくらい歩いているかがわかる。ゲーム感覚でつながれるのはいいと思う」

壇上にはゲストとして鈴木さんの祖父で尺八奏者の川村泰山氏が呼ばれ、鈴木さんから「みんなでいっぱい歩いて、生涯現役でいてください」と呼びかけられていた。

移動するだけでTポイント、Pontaポイントなどを獲得できるポイ活アプリは多数存在するが、大半はポイント獲得に特化したもの。ポイ活と健康増進、ダイエットを結びつけたトリマのバージョンアップ版がどのようなユーザー評価を受けるか興味深いところだ。

《井元康一郎》

井元康一郎

井元康一郎 鹿児島出身。大学卒業後、パイプオルガン奏者、高校教員、娯楽誌記者、経済誌記者などを経て独立。自動車、宇宙航空、電機、化学、映画、音楽、楽器などをフィールドに、取材・執筆活動を行っている。 著書に『プリウスvsインサイト』(小学館)、『レクサス─トヨタは世界的ブランドを打ち出せるのか』(プレジデント社)がある。

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