【SUPER GT 第4戦】Niterra MOTUL Zが今季初優勝…GT300はGAINER GT-Rが優勝

優勝した#3 Niterra MOTUL Z(千代勝正/高星明誠)
  • 優勝した#3 Niterra MOTUL Z(千代勝正/高星明誠)
  • #3 Niterra MOTUL Zの千代勝正(右)と高星明誠(左)
  • 2位の#64 Modulo NSX-GT(伊沢拓也/太田格之進)
  • 3位の#16 ARTA MUGEN NSX-GT(福住仁嶺/大津弘樹)
  • 4位の#36 au TOM'S GR Supra(坪井翔/宮田莉朋)
  • GT300クラス優勝の#11 GAINER TANAX GT-R(富田竜一郎/石川京侍/塩津佑介)
  • GT300クラス2位の#7 Studie BMW M4(荒聖治/柳田真孝)
  • GT300クラス3位の#6 DOBOT Audi R8 LMS(片山義章/ロベルト・メリ・ムンタン/神晴也)

静岡県・富士スピードウェイで6日、SUPER GT第4戦の決勝レースが行われ#3 Niterra MOTUL Z(千代勝正/高星明誠)が今季初優勝を飾った。

前日に行われた公式予選では#24リアライズコーポレーションADVAN Z(佐々木大樹/平手晃平)がポールポジションを獲得。2-3番手にはNSX-GTのARTA勢、#16 ARTA MUGEN NSX-GT(福住仁嶺/大津弘樹)、#8 ARTA MUGEN NSX-GT(野尻智紀/大湯都史樹)がつけてきた。

決勝レース(約450km/100周)は雨模様となり、セフティーカー先導でスタート。3周目からバトルがスタートした。すると4番手スタートの#3 Niterra MOTUL Z(千代勝正/高星明誠)が一気に2位に浮上。4周目にはトップに立ちレース序盤を引っ張った。

徐々に路面が乾く中、11周目から次々とスリックタイヤへの交換が行われたが、Niterra MOTUL Zは15周目まで交換を遅らせ、これが裏目に出て4位に転落。この時点でトップは#16 ARTA NSX-GT、2位には11番手スタートの#14 ENEOS X PRIME GR Supra(大嶋和也/山下健太)が上がってきていた。3位は10番手スタートの#39 DENSO KOBELCO SARD GR Supra(関口雄飛/中山雄一)。そしてNiterra MOTUL Zが続き14番手スタートの#1 MARELLI IMPUL Z(平峰一貴/ベルトラン・バゲット)が5位と、大きく順位が入れ替わっていた。

22周目にはENEOS X GR Supraがトップに浮上。ここからしばらく膠着状態が続いたが、42周目にDENSO GR Supraが2位に浮上。そして45周目にトップのENEOS GR Supraが義務付けられている2回目のピットストップを行い、59周目に全車の2回目のピットストップが完了した時点でENEOS GR Supraがトップに返り咲いていた。2位に#39 DENSO KOBELCO SARD GR Supra(関口雄飛/中山雄一)、3位に#37 Deloitte TOM'S GR Supra(笹原右京/ジュリアーノ・アレジ)。気がつくとGR Supra勢がトップ3を独占する状況となった。

67周目、GT300クラスのマシンに火災が発生し赤旗中断に。レースが再開される頃には雨が強くなり、中断中にレインタイヤへの交換が認められ、全車レインタイヤで再スタートした。

4位のNiterra MOTUL Zはレース序盤と同じく、雨の中ではペースがよく72周目に3位に上がると、74周目に一気にトップに浮上。その後、後続を大きく引き離し、45秒もの差を付けて今季初優勝を飾った。

2位でチェッカーを受けたのは#16 ARTA NSX-GT。3位でチェッカーを受けたのは後半の雨の中、13位から大きく順位を上げてきた#100 STANLEY NSX-GT(山本尚貴/牧野任祐)。しかしこの2台はピット作業違反があったとの判定で40秒加算ペナルティが課せられ、2位は#64 Modulo NSX-GT(伊沢拓也/太田格之進)となり、#16 ARTA NSX-GTは3位に降格した。

4位は#36 au TOM'S GR Supra(坪井翔/宮田莉朋)、5位は#38 ZENT CERUMO GR Supra(立川祐路/石浦宏明)となり、STANLEY NSX-GTは6位という結果に終わった。

■GT300クラスは#11 GAINER GT-Rが優勝

GT300クラスはレースは序盤、ポールポジションスタートの#4グッドスマイル 初音ミクAMG(谷口信輝/片岡龍也)、2番手スタートの#61 SUBARU BRZ R&D SPORT(井口卓人/山内英輝)、3番手スタートの#11 GAINER TANAX GT-R(富田竜一郎/石川京侍/塩津佑介)、4番手スタートの#88 JLOCランボルギーニGT3(小暮卓史/元嶋佑弥)らによる激しいトップ争いが展開されたが、中盤に#10 PONOS GAINER GT-R(安田裕信/大草りき)がそれに絡んできた。

このバトルの中、78周目にグッドスマイル 初音ミクAMGがトップを奪還。しかし路面が乾く中、スリックタイヤに交換した直後にスピンを喫し順位を下げてしまった。対する#11 GAINER GT-Rはレインタイヤを装着しているマシンを次々と抜き、レース終了直前にトップに浮上。そのまま優勝を飾った。

2位は#7 Studie BMW M4(荒聖治/柳田真孝)、3位には#6 DOBOT Audi R8 LMS(片山義章/ロベルト・メリ・ムンタン/神晴也)が入った。

次戦、SUPER GT第5戦は8月26日・27日の日程で鈴鹿サーキットを舞台に開催される。

■GT500クラス決勝結果(トップ10)

1. #3 Niterra MOTUL Z(千代勝正/高星明誠)
2. #64 Modulo NSX-GT(伊沢拓也/太田格之進)
3. #16 ARTA MUGEN NSX-GT(福住仁嶺/大津弘樹)
4. #36 au TOM'S GR Supra(坪井翔/宮田莉朋)
5. #38 ZENT CERUMO GR Supra(立川祐路/石浦宏明)
6. #100 STANLEY NSX-GT(山本尚貴/牧野任祐)
7. #17 Astemo NSX-GT(塚越広大/松下信治)
8. #37 Deloitte TOM'S GR Supra(笹原右京/ジュリアーノ・アレジ)
9. #39 DENSO KOBELCO SARD GR Supra(関口雄飛/中山雄一)
10. #24リアライズコーポレーションADVAN Z(佐々木大樹/平手晃平)

■GT300クラス決勝結果(トップ10)

1. #11 GAINER TANAX GT-R(富田竜一郎/石川京侍/塩津佑介)
2. #7 Studie BMW M4(荒聖治/柳田真孝)
3. #6 DOBOT Audi R8 LMS(片山義章/ロベルト・メリ・ムンタン/神晴也)
4. #56リアライズ日産メカニックチャレンジGT-R(JP・デ・オリベイラ/名取鉄平)
5. #31 apr LC500h GT(嵯峨宏紀/小高一斗/根本悠生)
6. #61 SUBARU BRZ R&D SPORT(井口卓人/山内英輝)
7. #10 PONOS GAINER GT-R(安田裕信/大草りき)
8. #88 JLOCランボルギーニGT3(小暮卓史/元嶋佑弥)
9. #52埼玉トヨペットGB GR Supra GT(吉田広樹/川合孝汰)
10. #60 Syntium LMcorsa GR Supra GT(吉本大樹/河野駿佑)

《藤木充啓》

【注目の記事】[PR]

編集部おすすめのニュース

特集