VW パサート・ヴァリアント 新型のPHEVはEVモード航続が100km 8月発表予定

「MQB evo」プラットフォームを採用

ゴルフGTIと同じ「ビークルダイナミクスマネージャー」

新開発のコックピットと新しいインフォテイメントシステム

フォルクスワーゲン・パサート・ヴァリアント 新型のプロトタイプ
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フォルクスワーゲンは7月12日、ミドルクラスワゴン『パサート・ヴァリアント』(Volkswagen Passat Variant)の新型に、欧州でプラグインハイブリッド車(PHEV)を設定すると発表した。実車は8月、初公開される予定だ。

◆「MQB evo」プラットフォームを採用

新型の車台には、「MQB」の進化バージョンの「MQB evo」を使用する。これにより、新型パサート・ヴァリアントでは、さまざまなパワートレインの搭載や駆動方式の採用が可能になった。

新型には、ディーゼルターボエンジンの「TDI」、ガソリンターボエンジンの「TSI」、マイルドハイブリッド+ターボ付きガソリンエンジンの「eTSI」、PHEVの「eHybrid」など、幅広いパワートレインが用意される予定だ。

このうち、新しいPHEVのeHybridのEVモードの航続は、最大100kmまで延びる。さらに、すべてのeHybridバージョンでAC充電が高速化され、DC充電も初めて標準装備されるという。

◆ゴルフGTIと同じ「ビークルダイナミクスマネージャー」

電子制御サスペンションは、より快適でダイナミックさを追求する。MQB evoでは、新世代のアダプティブサスペンションコントロール「DCC」に、2バルブショックアブソーバーを備えた「DCC Pro」がオプション設定される。このシステムは、ステアリング操作、ブレーキ操作、加速操作などのパラメーターを考慮しながら、路面や走行状況に反応する。理想的なダンピングをホイールごとに計算し、ショックアブソーバーを0.1秒単位で調整する。ドライバーは、好みに合わせてDCCを調整することができる。

さらに、最新の『ゴルフGTI』に採用したビークルダイナミクスマネージャーを標準装備しているのも、新型の特長になる。このシステムは、電子制御ディファレンシャルロック(XDS)の機能と、DCC Proシステムの制御ショックアブソーバーのラテラル・ダイナミクス・コンポーネントを制御する。ビークルダイナミクスマネージャーのおかげで、ホイールに応じたブレーキ介入とショックアブソーバーの硬さのホイール選択的調整により、ハンドリングはよりニュートラルで安定し、俊敏かつ正確になるという。

また、キャンバー剛性の向上と4リンクリアアクスルの横方向ステアリングの強化、新しい電気機械式ステアリングセットアップ、アンチロールバーとショックアブソーバーの変更、さまざまなホイールへの対応など、数多くの対策が新型の走行性能を向上させている。よりダイレクトなステアリングレシオと新型のロングホイールベースは、ドライビング特性にさらなるプラスの効果をもたらす、と自負する。

◆新開発のコックピットと新しいインフォテイメントシステム

新型パサート・ヴァリアントの新しいインテリアアーキテクチャーは、可能な限り直感的に操作できることを目標に、フォルクスワーゲンの顧客からのフィードバックを体系的に反映しているという。新型は、新開発のコックピットと新しいインフォテイメントシステムを搭載して発売される予定だ。

新たに標準されるインフォテイメントディスプレイのサイズは12.9インチだ。オプションや装備によっては、15インチの新しいディスプレイも用意される。インフォテインメント・システム・ディスプレイの下にはバックライト付きタッチ・スライダーが配置され、室内温度や音量などを調節できる。

フォルクスワーゲンは、フロントガラスに情報を投影し、車両前方の仮想空間に情報を表示する新しいヘッドアップディスプレイも、新型パサート・ヴァリアントにオプションでラインナップする予定だ。さらに、マルチファンクションステアリングホイールにもボタンが追加され、操作がより簡単になった、としている。

《森脇稔》

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