BYDオートジャパンは、電動SUV『ATTO 3』が中国メーカーの自動車初となる型式指定認証を取得し、クリーンエネルギー自動車導入促進補助金(CEV補助金)にて85万円の補助対象車両として承認されたと発表した。
BYDオートジャパンは、2023年1月末より、日本発売モデル第1弾電気自動車(EV)としてATTO 3を440万円で販売開始。同社は販売するにあたり、輸入自動車特別取扱制度(PHP)を利用していた。PHPは輸入自動車のために設けられた認証制度。安全や環境などに関する基準への適合性を書類で審査し、その結果を1台ごとに行う新規検査にて活用するもの。PHPの場合、新規検査にて運輸支局などで現車提示が必要となるほか、一型式あたりの年間販売予定台数が5000台以下であることが条件となっている。
一方、型式指定制度は、あらかじめ国土交通省へ申請・届出を行い、保安基準への適合性などについて審査を受けるもの。型式指定制度の場合、事前に現車による基準適合性審査と生産管理体制を含む品質管理審査を受け、承認を得ることで、新規検査における現車提示が省略される。そのため、検査の合理化・迅速化が可能になるほか、販売予定台数に上限はない。
同社は高品質なEVをよりスピーディに届けるとともに、日本国内における販売活動を加速させるべく、昨年来、ATTO 3の型式指定認証取得に向け準備を進めてきた。その結果、2023年6月28日付けで国土交通省より認可を取得。また、この型式指定認証取得により、次世代自動車振興センターより、CEV補助金にて85万円の補助対象車両として承認された。