来たる7月14日、オンラインセミナー「インフォテイメント化する中国のクルマ ~世界の先頭をいく中国・地場系OEMの車両とサービスに着目する~」が開催される。セミナーに登壇するのは、トヨタ自動車が100%出資するトヨタグループの株式会社現代文化研究所の主任研究員の八杉理氏。
八杉氏は1990年代から中国自動車産業を研究対象としており、地場系OEMブランドを含めた企業や技術に造詣が深いエバンジェリストとして、現在の中国市場、特にインフォテインメントを中心とした商品とサービスの広範な取り組みの見識を聞くことができるセミナーとなりそうだ。
当日はQAセッションも設けられており、日系OEMやサプライヤーをクライアントに持つ八杉氏が参加者と共に議論を深めていく予定だ。
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八杉氏にセミナーの見どころを聞いた。
■中国・スマートキャビンサプライヤーの存在
4月に開催された上海モーターショーでは、中国メーカーの進化の速さがはっきりと現れていた。それは、日米欧韓の主要な外資系モデルが既定路線の開発を行っており、陳腐化しているようにも感じられた。
なぜこれほどまで進化のスピードに差が付いているのか。八杉氏は、新機能を提供するサプライヤーが登場しているからであると話す。
「近年の中国市場の動きとして、OEMからスピンアウトするような形で、新たな付加価値を提供する特定のユニットを扱うサプライヤーが増えており、他社への拡販にも熱心に取り組んでいます。」

「そのようなサプライヤーの登場により、組み立てられたユニットをOEMが購入すれば、基本的にはスマートキャビンのようなものを短期間で市場投入できるという状況が生まれてきている。」
