今のところ電動化が進んでいるのは主として乗用車や商用車でも小型のモデルが中心である。だが、大型トラックも電動化が必要だ。
北米はいわゆるピックアップトラックが市場で大きな地位を占める。それらのモデルはほぼ例外なく独立したシャシーにリア駆動、リア固定軸というレイアウトを採っている。そんなリアに固定軸を持ち、かつ大きな牽引力や高負荷の駆動力を必要とするモデル向けのeアクスルが、「e-Beam」と呼ばれる固定軸用のeアクスルである。
今回のイベントで見つけたのはZF及びマグナが展示していたe-Beam。どちらも大出力に対応し、ZFは最大350kw、マグナの方は2種展示されており大きな方は最大375kwに対応する。トルクも高く、ターゲットトルクはマグナの大型e-Beamでは1万5000Nmに対応することが狙いだそうだ。