メルセデスマイバッハ Sクラス、豪華さ極めた「ナイトシリーズ」…V12ツインターボ選択可能

ダーククロームやローズゴールドがアクセント

インテリアアシスト付きの最新「MBUX」

V12ツインターボは最大出力612hp

メルセデスマイバッハ Sクラス の「ナイトシリーズ」
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メルセデスベンツは5月24日、大型サルーンのメルセデスマイバッハ『Sクラス』(Mercedes-Maybach S-Class)の「ナイトシリーズ」を米国ニューヨークで初公開した。

◆ダーククロームやローズゴールドがアクセント

メルセデス・マイバッハ Sクラス の「ナイトシリーズ」メルセデス・マイバッハ Sクラス の「ナイトシリーズ」

ナイトシリーズは、ラグジュアリーさと洗練されたスポーティさを、新たな次元に引き上げることを目指す。Sクラスでは、グレー、ブラック、ホワイトのボディカラーに加えて、オニキスブラックとモハベシルバーの専用ツートーン塗装を施したナイトシリーズ・パッケージが用意されている。

このナイトシリーズ・パッケージには、ダーククロームのエレメント、ローズゴールドのディテール、ダークグロスのマイバッハパターンが特徴のホイール、インテリアのヘリンボーン装飾が含まれている。

ヘッドライトのローズゴールドやダークメタリッククロームなどのディテールが、エレガントで伸びやかなシルエットを強調する。ダーククロームとブラックの2色のテールパイプトリムも装備している。

◆インテリアアシスト付きの最新「MBUX」

最新の「MBUX」が搭載される。MBUXは、「メルセデスベンツ・ユーザー・エクスペリエンス」を意味し、新世代のインフォテインメントシステムだ。特長は、人工知能(AI)によって、学習することにある。MBUXはカスタマイズ可能で、ユーザーに適応する。無線通信での更新も可能だ。タッチスパネルで操作する高解像度のワイドスクリーンコックピット、拡張現実(AR)技術を備えたナビゲーションディスプレイ、「ハイ、メルセデス」と呼びかけることにより、音声アシストが起動するインテリジェントな音声コントロールが含まれている。

MBUXは第2世代となる。ハードウェアとソフトウェアが進歩を遂げており、さらにデジタルでインテリジェントになった。OLEDテクノロジーを備えた12.8インチの大型インフォテインメントディスプレイをはじめ、最大5つの大画面ディスプレイにより、快適機能などを簡単にコントロールできるようにした。

「MBUXインテリアアシスト」は、乗員の意図を理解する。乗員の視線、ジェスチャー、ボディランゲージを認識する。 新型は、ルーフライナーに組み込まれた3Dレーザーカメラを使用して、後席の乗員の動きやジェスチャーを認識する。たとえば、後席乗員がシートベルトに手を伸ばそうとしていることをMBUXインテリアアシストが認識すると、ベルトエクステンダーが作動し、自動的にシートベルトを装着してくれる。ドアを開けた際、後方から接近してくる車両などとの衝突を防ぐ出口警告機能も強化されている

◆12.8インチの大型インフォテインメントディスプレイ

12.8インチの大型インフォテインメントディスプレイは、操作スイッチの数が大幅に削減された。従来型よりも、スイッチの数は27少ない。ディスプレイの最も下の位置には、空調操作パネルが配される。

このディプレイには、「OLED」テクノロジーを導入する。OLED(有機発光ダイオード)は、LEDなどの点光源とは異なり、平面光源となる。その光は、新しいレベルの均質性を可能にする。プラスチック基板にいくつかの有機層を組み合わせたOLEDユニットは、効率的で軽量に仕上げられる。

新型では、OLEDユニットをガラスパネルの向こうに配置し、その背後のアクチュエーターと圧力センサーを組み合わせて、優れたコントロール性とディスプレイ表示を可能にした。OLEDパネルは、外部の背景照明を必要とせず、点灯している場所でのみ電力が消費される。OLEDテクノロジーは液晶よりも、最大30%エネルギー消費を抑えられるという。

◆V12ツインターボは最大出力612hp

メルセデスマイバッハSクラスのナイトシリーズでは、「S680 4MATIC」グレードが選択できる。新型の頂点に位置するS680 4MATICグレードには、6.0リットル(5980cc)V型12気筒ガソリンツインターボエンジンを搭載する。最大出力は612hp/5250~5500rpm、最大トルクは91.8kgm/ 2000~4000rpmを引き出す。0~100km/h加速は4.5秒、最高速は250km/h(リミッター作動)の性能を発揮する。

このスペックは、従来型メルセデスマイバッハSクラスのV12搭載モデル「S650 4MATIC」の最大出力530hp/4900~5300rpm、最大トルク84.6kgm/1900~4000rpmを、82hp、7.2kgm上回る。0~100km/h加速も従来型の5秒から、0.5秒短縮されている。

《森脇稔》

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