ENECHANGE(エネチェンジ)は3月13日、電気自動車(EV)用6kW普通充電器の累計受注台数が3000台を突破したと発表した。2021年11月にサービスを開始して以来、1年4か月で達成した。
◆2027年までに充電器を3万基
エネチェンジは、2021年11月にEV充電事業を開始した。2027年までに最大300億円を投じて、国内にEV普通充電器を3万基設置する目標を掲げて事業を推進しており、これで目標の1割を達成した。
EV充電設備の設置には政府の補助金制度「クリーンエネルギー自動車・インフラ導入促進補助金」を活用できるほか、同社の設置ゼロ円キャンペーンの効果もあって導入が加速し、3000台を受注した。
◆エネチェンジの二つの強み
エネチェンジは、同社が早期に累計受注台数3000台を達成した背景として、EV充電エネチェンジの二つの強み=利便性の高さとオールインワンサービスがある、と自ら分析している。
まずEVドライバーの利便性の高さがあるという。6kW普通充電器は、同じ電力量を充電するのに、これまでの3kW普通充電器に比べ半分の時間で済むからだ。
また、大手EV充電ネットワークのe-Mobility Powerとの提携によって、2023年4月下旬より、自動車メーカー各社が発行しているすべてのEV充電カードが、EV充電エネチェンジで利用可能になる。これは6kW普通充電器において初めてだという。このためエネチェンジでは、エネチェンジのEV充電設備の需要が拡大することを見込んでいる。
二つ目はオールインワンサービスだ。設置工事、補助金申請、決済アプリや管理システムの提供、集客サポート、故障やエラーによる問い合わせ対応まで、全てエネチェンジが行なう。導入・運用の手間が最小限で済む。