原付並みの維持コストで、誰もが気軽に買える、気軽に乗れる超小型EV。そんな“チョイ乗りモビリティ”を目指すKGモーターズの『ミニマムモビリティ コンセプト』に注目が集まっている。
長年自動車業界で活躍し、EVに精通する鈴木万治氏が、開発元のKGモーターズに密着取材する第3回は、ミニマムモビリティ コンセプトをシャーシダイナモに乗せて各部の特性をチェック。量産に向けた設計上の課題を明らかにしていく。
名古屋大学でシャーシダイナモ試験
KGモーターズは、広島で第二の車メーカーを目指している。つまり、試作車ではなく、量産車を社会に販売するということだ。KGモーターズは名古屋大学パワーエレクトロニクス研究室の山本真義教授の協力を得て、シャーシダイナモを使ってパワエレ部分の効率を計測した。本記事では、その結果にもとづく現状の課題認識を中心に、量産に向けてのポイントについて関係者で議論した概要についてまとめた。
今回、東京オートサロン2023に展示したミニマムモビリティ コンセプトを名古屋大学NIC車両実証実験室に持ち込んだ。