SUV系モデルをはじめ、最近のクルマの外装には「未塗装樹脂パーツ」の多用が目立つ。ボディの軽量化や製造コストの低減、加工のしやすさに加え、パーツのつなぎ目を目隠しして意匠性を上げたり、パーツ交換費用を安価におさえられるなど利点が多い。
しかしながら、クルマの美観面で見逃せない弱点がある。未塗装のため汚れやすく、樹脂という素材の性質上、直射日光や紫外線、酸性雨などの影響による経年劣化で、しだいに色が抜け白化(白ボケ)してしまう。そうなると洗車しても新車時のような色艶は戻らず、古ぼけた印象となり美観が損なわれてしまう。
1台のクルマに長く乗り続ける長期保有化が進み、中古車ニーズも高まる中、なるべくクルマの美観を保ちたいユーザーにとって、未塗装樹脂パーツは厄介な存在といえるだろう。そこで注目したいのが「未塗装樹脂コーティング」だ。
未塗装樹脂パーツの色褪せや白化防止を目的として、様々な市販品やプロ用コーティング剤がある中、車用ケミカル分野で国内トップシェアの化学メーカー・株式会社ソフト99コーポレーションは、以前から未塗装樹脂コーティング剤を展開。同社の商材や考えについて、広報部長の国宗建二氏に話を聞いた。
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