JR北海道は2月17日、留萌本線石狩沼田~留萌間廃止後の代替交通について、その概要を明らかにした。
石狩沼田~留萌間廃止後の新たな交通体系の概要。それによると、同区間が廃止される4月1日からは、留萌管内と旭川を高規格道路(深川・留萌自動車道)経由で結ぶ速達バス『沿岸特急あさひかわ号』を3年間実証運行するほか、沼田町内では町営バスのルート新設や増便により、真布(まっぷ)や恵比島方面から滝川、深川、旭川方面への通学の足を確保するとしている。
『沿岸特急あさひかわ号』の時刻。留萌本線には旭川直通列車が1日1往復運行されているが、その代替となる。旭川~留萌間の到達時間は現行より15~30分程度短い1時間25分となり、その分、旭川での滞在時間が拡大する。
沼田町内から通学の足を確保するため、石狩沼田で深川方面への列車と接続する恵比島発着の町営バスが4本新設される。合わせて沼田町内では乗合タクシーの運行時間が拡大され、既存の沿岸バス・留萌旭川線と接続することで留萌~沼田間の円滑な輸送手段が確保される。
沼田町内では碧水(へきすい)停留場で留萌深川線に接続する乗合タクシーが18時台にも運行される。
沼田町内の代替交通体系。乗合タクシーについては、留萌~深川間を早朝・夜間に結ぶ便も設定され、留萌、札幌、旭川における滞在時間が拡大される。
留萌~深川・旭川間では既存の沿岸バス・留萌旭川線のほかに予約制の乗合タクシーが早朝・夜間に5本設定されるが、夜間便は深川~石狩沼田間が存続する3年間限定となる。なお、残る深川~石狩沼田間については現行と同じ7往復の列車運行となり、午後の下り3本、朝の上り3本と夜間1本は現行と同時刻となる。
4月1日以降の深川~石狩沼田間の時刻。現行と同じ本数だが、深川発の下りは7時59分発、11時10分発の列車が大幅に繰り下がる。









