1817馬力ツインターボ搭載、『ヴェノム F5』にサーキット仕様…世界限定24台

6.6リットルV8ツインターボをミッドシップに搭載

カーボン製の大型ウイングなどで空力性能を強化

データを測定できるデジタルオンボードトラックテレメトリーシステム

ヘネシー・ヴェノム F5 レボリューション・クーペ
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ヘネシー・パフォーマンスは1月9日、新型ハイパーカーのヘネシー『ヴェノム F5クーペ』をベースにしたサーキット仕様の『ヴェノム F5レボリューション・クーペ』(Hennessey Venom F5 Revolution Coupe)を米国で発表した。

◆6.6リットルV8ツインターボをミッドシップに搭載

ヴェノム F5クーペは、世界最速のロードカーを目指して開発されたハイパーカーだ。車名の「F5」とは、竜巻(トルネード)の規模を表す等級の最高ランク、F5に由来する。藤田スケールによると、F5レベルの竜巻の風速は、261~318mph(約420~512km/h)に達するという。

そのサーキット仕様車が、ヴェノムF5レボリューション・クーペだ。ベース車同様、6.6リットルV型8気筒ガソリンツインターボエンジンを、ミッドシップに搭載し、最大出力は1817hpを引き出す。トランスミッションは、レース用の自動シングルクラッチとした。

サーキット走行向けに、角度調整式の大型リアウイングなどで空力性能を強化し、サスペンションを再チューンした。新デザインのホイールや、ルーフマウントのセンターエアスクープも採用する。カーボンセラミックブレーキが標準装備されており、マルチピストンキャリパーを組み合わせた。

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◆カーボン製の大型ウイングなどで空力性能を強化

カーボンファイバー製の大型リアウイングには、翼の上部にエンドプレートが取り付けられた。これにより、翼の幅を広げることなく、ダウンフォースを引き上げる。また、このエンドプレートは空気の流れを導き、エアロダイナミクスと安定性を向上させる渦を生成する。その結果、大型リアウイングは 300km/h走行時に360kg以上、400km/h走行時に635kg以上のダウンフォースを発生する。

カーボンファイバー製の大型フロントスプリッターが、リアに取り付けられたウイング&ディフューザーと連携して、相乗効果を引き出すことを狙う。フロントスプリッターは、車体の下に空気が流れるのを防ぎ、車両の下に低圧の渦を発生させ、ダウンフォースを引き上げる。同時に、大型化されたディフューザーは、フラットなアンダーボディから空気を排出する。ホイールの前方に配置されたダイブプレーンは、空気の流れを導き、空力バランスを前方にシフトさせ、グリップを追加してターンインを改善するという。

さらに、ルーフマウントのセンターエアスクープが、エンジンルームに新鮮な冷気を送り込む。よりアグレッシブにアライメント調整されたダブルウィッシュボーンサスペンションには、調整可能なダンパーが取り付けられており、サーキットのコースに合わせて、サスペンションシステムを調整できる。新デザインの鍛造アルミホイールも装着された。

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◆データを測定できるデジタルオンボードトラックテレメトリーシステム

サーキット走行時のデータを測定できるデジタルオンボードトラックテレメトリーシステムが用意される。ラップタイムやスプリット、コーナリングGフォースなどが測定できる。システムを使用すると、ドライバーはテレメトリーをリアルタイムでモニターすることが可能に。また、後で分析やアーカイブするために、データを保存することもできる。

ヴェノムF5レボリューション・クーペの価格は、270万ドル(約3億4480万円)から。ベース車同様、世界限定24台を生産する計画だ。

《森脇稔》

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