カワサキモータースは、11月8日のメディアデイから始まった世界最大規模のモーターサイクル展示会「EICMA:ミラノモーターサイクルショー」にて、ハイブリッドモーターサイクル(HEVモーターサイクル)のプロトタイプを世界初披露した。
今回初公開するのは、2024年の市販化を目指すHEVモーターサイクルのプロトタイプ。自社開発のストロングハイブリッド型エンジンを搭載し、燃費の良さと高い走行性能を両立する。通勤通学からスポーツ走行やツーリングなど、走行シーンに合わせ、モーター走行またはモーター/エンジン併用走行の切り替えができる。
ミラノショーには、2023年発売予定のカワサキ初のモーターサイクル型電動二輪車、ネイキッドタイプ(Z)とフルカウルタイプ(Ninja)の2機種も披露する。両モデルはEUのA1ライセンス(125cc以下かつ最高出力11KW以下)に対応し、近距離コミューターとしての活用を想定。取り外しが可能なリムーバブルバッテリーバック(約12kg)を2個搭載し、バッテリー容量は最大3.0kWhとなる。
また、2030年代前半の実用化を目指す水素エンジンを参考出品。出展するパワーユニットは、『Ninja H2』のスーパーチャージドエンジンをベースに直噴化し、圧縮気体水素を燃料とする研究用エンジンだ。
このほかカワサキブースでは、川崎重工の社内公募制度から生まれた電動3輪ビークルや、スーパーチャージドエンジン搭載のハイパフォーマンス・スポーツツアラー『Ninja H2 SX』などを展示する。
EICMA 2022の一般公開は11月10日から。