東武鉄道(東武)は10月19日、鉄道駅バリアフリー料金制度を活用した運賃転嫁を2023年3月頃に実施すると発表した。
東武ではホームドアの整備を将来的に99駅まで拡大するとしており、そのうちの85駅を2035年度までに優先整備する計画。

最終的には東京都心へ直通する伊勢崎線(東武スカイツリーライン)押上・浅草~東武動物公園~久喜・南栗橋間、野田線(東武アーバンパークライン)全線、東上線池袋~森林公園間で100%整備するとしており、2025年度までには東武スカイツリーライン北千住~北越谷間の各駅と東上線東武練馬・下赤塚・成増の各駅を含む13駅を、2035年度までには東武スカイツリーライン押上・浅草~北春日部間と東上線池袋~川越市間の全駅、東武アーバンパークラインの全駅、久喜駅(埼玉県久喜市)を整備する。
また、2025年度までに利用者数が1日3000人以上の駅や自治体が策定するバリアフリー基本構想の生活関連施設に位置づけられた1日あたりの利用者が2000人以上ある駅を原則としてすべてバリアフリー化する。
このほか、公共交通移動等円滑化基準に適合していない車両のバリアフリー化や駅トイレの洋式化・リニューアル、迅速かつ詳細な情報提供などを含む「心のバリアフリー化」などにも取り組むとしており、これらの施策に要する2035年度までの費用は962億6400万円を見込んでいる。
運賃転嫁は全線に対して行なわれ、普通運賃は磁気・ICともに10円、通勤定期運賃は1か月用600円、3か月用1710円、6か月用3240円がそれぞれ加算される。