動き出したソニー・ホンダモビリティ、第一弾はかつてない高付加価値車?

10月13日、ソニー・ホンダモビリティによる新会社設立が発表された
  • 10月13日、ソニー・ホンダモビリティによる新会社設立が発表された
  • ソニーとホンダの技術を組み合わせ、モビリティ空間を感動空間へハードとソフトを融合させる
  • ソニーとホンダの技術を組み合わせ、モビリティ空間を感動空間へハードとソフトを融合させる
  • 両社の技術を持ち寄り、生み出されるのはかつてない高付加価値のモビリティ
  • 2020年のCESで予告なしに鮮烈なデビューを飾ったソニーVISION-S
  • 2022年CESではデビュー第一弾のモデルを「VISION-S01」(右)とし、新たにSUV型の「VISION-S02」を登場させていた
  • 「二社の知見と技術を血腫することで新たなモビリティが生み出せる」と水野CEO
  • 二社でもたらされる多様な知で革新を追求し、それが人を動かす力になるとした

ソニーとホンダによる新会社「ソニー・ホンダモビリティ」の設立発表会が10月13日、東京都内で開催された。そこでは新会社として今後の方向性や商品計画などが明らかにされ、2022年6月に新会社の設立が発表されて以降、具体的な動きが示されるのは今回が初めてとなる。

◆「ネットワークやエンタメ性を備えたかつてない高付加価値のクルマ」水野CEO

発表会は都内のホールを使って行われ、リアルとオンラインの両方で進行された。私がリアルでの発表会に参加するため会場を訪れると、会場後ろにはTV局がずらりと並ぶ。聞けば東京のキー局はすべてが参加していたという。もちろん会場の記者席はほぼ満席。この発表会の関心度の高さが窺えた。

会場が暗くなり、司会の呼びかけに応えてステージの左右からソニー・ホンダモビリティの代表取締役会長兼CEOの水野泰秀氏と代表取締役社長兼COOの川西泉氏が登場。“Sony Honda Mobility”のロゴマークだけが掲示された前で、スポットライトを浴びた二人は固い握手を交わした。これを機に、日本の新たなモビリティ会社「ソニー・ホンダモビリティ」がいよいよスタートしたが世に示されたことになる。

ここから新会社での具体的な行動計画が示された。それによると、ソニー・ホンダモビリティが第一弾となる商品を発表するのは2025年前半で、同時にオンラインでの受注を開始。26年春に発売を計画し、デリバリーはまず北米で行われる予定としている。日本への展開は26年後半を計画。欧州での展開も視野に入れる。生産拠点はホンダの生産計画に合わせ、まずは北米のいずれかの工場で開始し、状況次第では日本での生産もあり得るとした。


《会田肇》

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