BMW 7シリーズ 新型、頂点「M」はPHEVに 10月12日欧州受注開始

PHEVシステム全体で571hpのパワーを獲得

バッテリーは3時間以内にフル充電可能

M専用のスポーティなエクステリア

BMW 7シリーズ 新型の「M760e xDrive」
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BMWは9月28日、新型『7シリーズ』(BMW 7 Series)の高性能なMモデル、「M760e xDrive」グレードの受注を10月12日、欧州市場で開始すると発表した。

◆PHEVシステム全体で571hpのパワーを獲得

M760e xDriveグレードには、プラグインハイブリッド(PHEV)パワートレインを搭載する。第5世代のBMWの「eDrive」テクノロジーを採用した。モーターは8速ATの「ステップトロニック」と一体設計されており、最大出力197hp、最大トルク45.9kgmを引き出す。

エンジンは3.0リットル直列6気筒ガソリンターボで、最大出力は380hp/5200~6250rpm、最大トルクは53kgm/1850~5000rpmを発生する。エンジンとモーターを合わせたPHEVシステム全体で、571hpのパワーと81.6kgmのトルクを獲得する。駆動方式は4WDの「xDrive」。パワフルなPHEVパワートレインによって、0~100km/h加速4.3秒、最高速250km/hの性能を発揮する。

床下にレイアウトされるバッテリーは第5世代のリチウムイオンで、蓄電容量は18.7kWhと従来よりも50%以上大容量化した。この効果で、EVモードは最大85km(WLTPサイクル)に拡大する。EVモードの最高速は140km/h。最大85kmのEVモードの効果もあり、燃費は100km/リットル、CO2排出量は23g/km(いずれもWLTPサイクル)としている。

BMW 7シリーズ 新型の「M760e xDrive」BMW 7シリーズ 新型の「M760e xDrive」

◆バッテリーは3時間以内にフル充電可能

バッテリーの充電に関しては、最大充電出力が従来の3.7kWから7.4kWに引き上げられた。これにより、バッテリーを3時間以内にフル充電できるようになった。家庭用ソケットに接続すると、およそ9時間でフル充電できる。

インテリアは、ステアリングホイールが専用デザインだ。他のグレードの2本スポークとは異なり、3本スポークデザインを採用する。トリムパネルには、メタルエフェクトとMシグネチャーを備えたファインラインブラックファインウッドトリムが用意されている。

シートは、BMWインディビジュアルのメリノレザーが標準で、ブラック、モカ、スモークホワイト、アマローネ、タルトゥフォの各色から選択できる。アンスラサイトのヘッドライナー、マルチファンクションシートも標準装備されている。

BMW 7シリーズ 新型の「M760e xDrive」BMW 7シリーズ 新型の「M760e xDrive」

◆M専用のスポーティなエクステリア

BMW M専用のキドニーグリルは、ブラック仕上げでMのロゴが付く。エアロダイナミクス性能を高めたMドアミラー、M スポーツ・ブレーキシステムの青いブレーキキャリパー、エアブリーザーの横にMロゴが付いた専用トリムも採用した。リアバンパーには、ディフューザーとともに台形ツインエキゾーストテールパイプが組み込まれている。

M専用のフロントバンパーは、エアインテークが3分割されている。サイドスカートとリアバンパーもM専用デザインだ。オプションのクロームラインには、サイドスカート用のクロームトリムと、サイドウィンドウ用のグロスブラックサラウンドが含まれている。足元には、21インチのMアルミホイールを装着する。Mロゴ入りのフロントサイドパネル、Mロゴ付きのイルミネーテッドドアシルカバーを装備した。オプションで、ボディ同色のMリアスポイラーが選択できる。

また、ダークトーンの21インチMエアロダイナミックホイールを用意した。Mスポーツ・プロパッケージ、ブラック仕上げのキドニーグリル&Mリアスポイラー、Mスポーツ・ブレーキシステムなどをセットしたBMWMハイグロスシャドウラインも利用できる。ブラック仕上げのブレーキキャリパーと、BMW Mカラーの3色のコントラストステッチが施されたシートベルトが特長になる。

《森脇稔》

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