アストンマーティン『ヴァンテージ』、V12エンジンが復活…ロードスターにも搭載

5.2リットルV12ツインターボは最大出力700ps

歴代V12ヴァンテージとの繋がりを感じさせるデザイン

カーボンセラミックブレーキを標準装備

アストンマーティン V12 ヴァンテージ・ロードスター 新型
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アストンマーティンは8月20日、新型『V12ヴァンテージ・ロードスター』(Aston Martin V12 Vantage Roadster)を米国で開催された「ペブルビーチ・コンクール・デレガンス」で初公開した。クーペに続いてオープンモデルにもV12エンジンが復活し、世界限定249台を生産する予定だ。

新型V12ヴァンテージ・ロードスターは、クーペとともに、アストンマーティンにとって、最後のV12内燃機関車になる。

◆5.2リットルV12ツインターボは最大出力700ps

パワートレインは、5.2リットルV型12気筒ガソリンツインターボエンジンだ。最大出力700ps/6500rpm、最大トルク76.8kgm/1800~6000rpmを引き出す。低中速域の豊かなトルクと、高回転域のスリリングなパワーを組み合わせているという。0~96km/hを3.5秒で駆け抜け、最高速は320km/h以上に到達する。

軽量化のために、フロントバンパー、ボンネット、フロントフェンダー、サイドシルにカーボンファイバー、リアバンパーとデッキリッドにはコンポジット素材を使用した。さらに、軽量バッテリーや専用のセンターマウント2本出しエキゾーストステムも採用した。厚さ1mmのステンレスで製作されたエキゾーストシステムは、『ヴァンテージ・ロードスター』よりも7.2kg軽い。

V12エンジンのパワーとトルクは、ZF製8速ATと機械式LSDを介して、後輪に伝達される。8速ATに専用チューンが施された結果、シフトスピードとドライバーとの一体感が強化されているという。アダプティブソフトウェアは、運転状況とドライバーの意思を学習して、適切なタイミングで適切なギアを選択する。

アストンマーティン V12 ヴァンテージ・ロードスター 新型アストンマーティン V12 ヴァンテージ・ロードスター 新型

◆歴代V12ヴァンテージとの繋がりを感じさせるデザイン

コーナリング性能と安定性の最適化のために、ワイドトレッドのシャシーが採用された結果、全幅は40mm拡大された。カーボンファイバーを多用し、ワイドボディデザインを強調しながら、空力性能も追求している。

フロントには、バンパーデザインと呼応するフルワイドのリップスポイラーを装着し、ダウンフォースの強化と空力パランスの最適化を図った。フロントのラジエーターに大量の空気を導入するため、フロントグリルは25%拡大された。また、ボンネットには、熱気の放出を促す馬蹄形のエンジンベントを追加している。有機的な形状に仕上げられたシングルピースのサイドシルは、モータースポーツにインスピレーションを求めており、歴代V12ヴァンテージとの繋がりを感じさせるのが狙いという。

インテリアには、ウィングキルトとパフォレーションパターンが施されたセミアニリンレザーのスポーツプラスシートを標準装備した。素地を露出させたツイルカーボンファイバーシェルと6ウェイのマニュアルアジャスト機構を持つ新設計のカーボンファイバー製パフォーマンスシートがオプション設定された。このシートは、アストンマーティンのモータースポーツモデル直系の形状で、7.3kgの軽量化を達成している。

アストンマーティン V12 ヴァンテージ・ロードスター 新型アストンマーティン V12 ヴァンテージ・ロードスター 新型

◆カーボンセラミックブレーキを標準装備

標準装備のカーボンセラミックブレーキ(CCB)システムは、フロントが410mm×38mm径ディスクと6ピストンキャリパー、リアが360mm×32mm径ディスクと4ピストンキャリパーを採用した。CCBディスクは、ブレーキ性能の強化とバネ下重量の低減を同時に達成するだけでなく、高温下でも安定した制動力を発揮し、800度でもブレーキフェードを起こしにくいという。

CCBテクノロジーは、スチール製ブレーキと比較して23kg軽い。21インチのアルミホイールには、サテンブラックとサテンブラックダイヤモンド旋削仕上げの2種類の仕上げが用意される。さらに8kgの軽量化を可能にするサテンブラックの軽量ホイールもオプション設定した。タイヤは、ミシュラン「パイロット4S」で、フロントが275/35R21、リアが315/30R21サイズを装着している。

《森脇稔》

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