往年のグループCカーのサウンド! 鈴鹿サーキットに響き渡った

グループCカーデモラン
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サーキットに、往年のグループCカーのサウンドが響き渡り、スポーツカー好きにはたまらない時間が訪れた。

SUPER GT第5戦 FUJIMAKI GROUP SUZUKA GT 450km RACEが行われている三重県の鈴鹿サーキット。27日、鈴鹿サーキット60周年のイベントとしてかつて日本や世界で活躍した、グループCカー6台によるデモランが行われた。

ニッサンNP35、ポルシェ962C、マツダ767B、ニッサンR86V、アルゴJM19C、スパイスSE91Cという1980年台後半から90年台初頭にかけて、ルマン24時間を代表とするグループCカーによる競争で表舞台で活躍したマシンが揃った。

6台の先頭をきってコースインをしたのはニッサンNP35。1991年にグループCカーのエンジンがそれまでのターボエンジンから、自然吸気3.5Lエンジンに制限されたことで次世代のグループCカーで走るために開発されたマシンだ。NAエンジンらしい高回転まで回り甲高いエンジンサウンドを響かせながら走る姿は、国内でグループCカーレースが開催されなくなり、不運のレースカーとなってしまったマシンなだけに貴重なサウンドが響いた。

マツダ767Bは4ローターエンジンを搭載したマシンとして非常に有名だ。1989年のルマン24時間レースでも総合7位/IMSA-GT-Pクラスで優勝を果たしたことで、国内外ともにいまでもファンの多いマシンだ。その独特の甲高い音に魅了されているファンも多く、今回のデモランでも多くの注目を浴びていた。

ポルシェ962Cは長年スポーツカーレースやグループCカーレースで、耐久のポルシェとして多くのタイトルを獲得している。当初は962Cのルマン参戦仕様のロングテール仕様がデモランを行う予定だったが、国内のJSPCレースなどで活躍した、ショートテール仕様のマシンが今回デモランを行った。しかも今年永眠された高橋国光氏が乗っていた1985年当時のマシンがそのまま登場した。

ニッサンR86Vは1986年マーチ社製のグループCシャシーにニッサンの3LV6エンジンを搭載、国内の耐久レースに参戦やニッサンとしても初参戦となったルマン24時間レースにも参戦した。この個体はまさに1号車として作成されたマシンだ。一時海外のコレクターに渡っていたが国内に戻り、オリジナルの仕様に復元されたマシンだ。

スパイスSE91Cはイギリスのスパイスエンジニアリングが制作したグループC2カーだ。1991年のルマン24時間ではSE91Cで参戦した日本人トリオの見崎清志/横島久/長坂尚樹組みが総合12位、クラス優勝に輝いている。この個体は90をベースに91にパーツを組み替え現在胴体保存ができるようにしているマシンだ。

アルゴJM19Cはイギリスのアルゴ・レーシングカーズが1985年に製作したグループC2/IMSA GTP Light規定で作られたマシンだ。コスワースのDFL3.3L V8エンジンを搭載しており、1988年にFIA世界スポーツプロトタイプ選手権に参戦していたマシンだ。いまでもDFLエンジンはパーツ供給も行われ、きっちりとメンテナンスが行われレーシングカーとして走ることが可能となっている。

26日金曜日にチェック走行が行われ、27日土曜日のピットウォーク中にデモランが行われ、ピットウォークに参加していた多くのファンもその走りと音に魅了されていた。28日日曜日にもデモランが行われる予定となっている。


《雪岡直樹》

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