まずは“タテの関係”を揃えるベシ!…タイムアライメント[サウンドチューニング]

「タイムアライメント」の設定画面の一例(クラリオン・フルデジタルサウンド)。
  • 「タイムアライメント」の設定画面の一例(クラリオン・フルデジタルサウンド)。
  • 「タイムアライメント」の設定画面の一例(フォーカル・FSP-8)。
  • 「プロセッサー」の一例(フォーカル・FSP-8)。
  • 「プロセッサー」の一例(フォーカル・FSP-8)。
  • 「タイムアライメント」の設定画面の一例(三菱電機・ダイヤトーンサウンドナビ)。

クルマの中で良い音を楽しもうと思ったときには、サウンドチューニングが上手くいくかどうかもポイントとなる。なおその設定はプロに任せた方が確実だが、併せて自分でもやってみると楽しめる。当連載ではそれを推奨し、その手順やコツを解説している。

現在は「タイムアライメント」の設定方法を紹介している。前回まではその仮設定のやり方を説明してきたが、今回からはいよいよ、その後の微調整の仕方を解説していく。

なお微調整の方法はさまざまあるのだが、ここではドライバーから遠い側のツイーターとミッドウーファー間のズレの修正から始める方法を紹介していく。

その場合にはまず、運転席から遠い方のツイーターとミッドウーファー、この2つから音が出る状態にする。つまり、運転席側のツイーターとミッドウーファー、そしてサブウーファーは「ミュート(消音)」する。

で、微調整は音楽をかけてその音を聴きながら行うのだが、その音源は例えばピアノと女性ボーカルのデュオ演奏のようなシンプルな編成での楽曲の方が分かりやすい。そしてそれを再生してボーカルとピアノの音が、ツイーターとミッドウーファーとを結ぶ直線上の大体エアコンの吹き出し口くらいの高さの場所から聴こえてきたら、設定は上手くいっていると判断できる。なおそのとき、その場所に10センチ口径くらいのスピーカーがあるかのように感じられるとベストだ。

ちなみにこのときにピアノの低音域がドアから聴こえてきたら、それは「タイムアライメント」の問題ではなく、ドア内部のデッドニングが不足していると推測できる。つまり、ドア内部の鉄板が共振して音が発せられている、というわけだ。なのでそうであれば早い機会に「カーオーディオ・プロショップ」を訪ね、今よりも手厚くデッドニングを施そう。

さて、10センチくらいのスピーカーからすべての音が聴こえてくるのではなく、もっと大きなスピーカーから聴こえてくるように感じられたり、聴こえてくる場所が高すぎたり低すぎたりする場合には、ツイーターとミッドウーファーの距離の数値を微調整しよう。少し足したり少し引いたりして聴こえ方が変わるかどうかを確認しよう。

そして併せて、ツイーターとミッドウーファーの音量バランスも整えよう。音量バランスを整えることでも聴こえ方が変わる。とにかく、音の出どころが1箇所で、その大きさと位置とが適切な状態になるように、微調整を繰り返そう。

ところで、もしもボーカルの「サ行」の発音がきついと感じられる場合には、ツイーターの音量が大きい可能性が考えられる。そのときはツイーターの音量を少し下げよう。

今回はここまでとさせていただく。続きは次回の記事にて説明する。乞うご期待。


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