ジオテクノロジーズは、カーナビなどデジタル地図上に表示される建造物やランドマークなどのアイコンに、緯度経度の位置情報を付与し、さらにNFT化した「位置情報付地図アイコンNFT」を7月8日に発売した。
ジオテクノロジーズによると、地図制作会社として「位置情報×NFT」サービスの提供は日本初(2022年6月末)。
ジオテクノロジーズは急成長するNFT市場のなかで、自社で保有する地図資産や位置情報をNFTと掛け合わせて、新しい価値の創出に取り組んでいる。その第一歩として、地図資産や独自のサービスを活用したジオテクノロジーズNFTコレクション「GT Building Collection(ジーティービルディングコレクション)」と「TORIMARU Collection(トリマルコレクション)」の販売を開始した。7月8日より、世界最大手のNFTマーケットプレイスの「OpenSea」内で販売している。
「位置情報付地図アイコンNFT」のGT Building Collectionは「唯一無二の地図データを、あなたに」というコンセプトで、日本の城をモチーフとしたNFTだ。第一弾として日本各地の城をドット絵で表現したアート作品を販売する。同一のデザインは複数販売せず、それぞれが世界唯一のNFTになる。
TORIMARU CollectionはM2Eアプリ「トリマ」に登場する「トリ丸」をモチーフとしたNFTだ。「NFTの世界にはたくさんのトリ丸。それぞれが自我を持つ別々のトリ丸になってしまった」というストーリーコンセプトがある。TORIMARU Collectionも同一デザインは複数販売しないので、それぞれが世界唯一のNFTとなる。
ジオテクノロジーズでは将来的に、文化財のアイコンに価値を付与できれば、収入の一部を文化財保護に還元することも可能になる、また各地での地方創生につながる可能性もある、と期待する。さらにNFTの所有者は、ジオテクノロジーズが整備するデジタル地図上でNFT化された城へのルート探索も可能となるなど、メタバースを視野に入れた構想がある。