ベントレーのSUV『ベンテイガ』、世界初の快適装備…ロングホイールベース仕様

乗員の接触面の温度と湿度を25ミリ秒ごとに0.1度の精度で常時測定

システム全体の消費電力を約40%削減

シート内蔵の12個の静音電動モーターにより22通りの調節が可能

ベントレー・ベンテイガ の「エクステンデッド・ホイールベース」
  • ベントレー・ベンテイガ の「エクステンデッド・ホイールベース」
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ベントレーは7月6日、SUV『ベンテイガ』の「エクステンデッド ホイールベース」(Bentley Bentayga Extended Wheelbase)に採用した世界初の快適装備の詳細を発表した。

同車は、ベンテイガのホイールベースを180mm延長し、後席スペースを拡大したモデルだ。ホイールベースを2995mmから3175mmに延長し、全長を5322mmとした。ホイールベースを延長したため、リアドアが長くなっている。

◆乗員の接触面の温度と湿度を25ミリ秒ごとに0.1度の精度で常時測定

このエクステンデッド ホイールベースに用意されるのが、「ベントレー・エアラインシート・スペシフィケーション」だ。22通りのシート調整のほか、世界初となるオートクライメートシステムと姿勢調整システムが装備される。エアラインシート・スペシフィケーションは、これまで自動車に装着されたものの中で最も先進的なシート、と自負する。

オートクライメートシステムは、乗員の体温と表面湿度を検知し、ヒーターかベンチレーター、またはその両方を作動させ、乗員が快適と感じる温度を保つ。世界初のシート表面温度感知システムを導入したエアラインシートは、乗員の接触面の温度と湿度を25ミリ秒ごとに0.1度の精度で常時測定するために開発されたセンサーを搭載している。

乗員は、7つの設定から最適な温度目標を設定することができる。センサーが測定したライブデータをもとに、乗員にとって最適な温度を実現するために必要なシートの暖房、冷房、換気レベルを決定する。初期段階では、シートは希望の温度を実現するために効率的に働き、シートヒーターとベンチレーションシステムを可能な限り早く作動させる。

ベントレー・ベンテイガ の「エクステンデッド・ホイールベース」ベントレー・ベンテイガ の「エクステンデッド・ホイールベース」

◆システム全体の消費電力を約40%削減

その後、設定温度を維持するためにシートの温度システムを微小に調整し、走行中も最適な温度快適性を維持する。人間は1~2度の温度変化にしか気づかないが、システムはもっと細かいレベルまで、実際の温度を常にモニターしているという。ライブデータにより、乗員がその必要性を認識する前にシステムが作動し、快適性を維持するために手動制御を必要としない。

オートクライメートシステムは、7つのセットポイント(ニュートラル+6つ)を持ち、背中やクッション部分だけに重点を置いたバランス調整も可能。7つのセットポイントは直線的な間隔ではなく、この分野の主要な研究と組み合わせた広範な乗員テストから導き出されたという。

オートクライメートシステムは、既存のシートヒーター技術を利用している。新たにシートベンチレーションファンを開発し、従来のシステムよりも約80%多くの空気を動かすことができるようになった。消費電力は現在のシートクライミング・システムより少なく、オートクライメート・モードでは、乗員が手動で作動させた場合に比べて、システム全体の消費電力が約40%少なくなっている。

◆シート内蔵の12個の静音電動モーターにより22通りの調節が可能

ベントレー・ベンテイガ の「エクステンデッド・ホイールベース」ベントレー・ベンテイガ の「エクステンデッド・ホイールベース」

姿勢調整システムは、カイロプラクターと共同開発したアルゴリズムにより、乗員の着座位置やツボを自動的に微小調整するシステムだ。このシステムは3時間、6つの独立した圧力ゾーンに177の圧力変化を加えることができ、快適性を向上させ、移動中の疲労を最小限に抑える。シート表面の形状を時間とともに微妙に変化させることで、身体のどの部分も長時間圧力に耐えることなく、常に快適に過ごすことができるという。

「ポスチュラル・アジャストメント」は、さらに一歩進んだ積極的な疲労回復システムだ。空気圧を利用したソフトなゾーンで身体とシートの接触圧を微妙に調整することで、アジャスタブルシートに多い2次元的な動きを超え、3次元的なひねりでツボを刺激することができるという。これらの動作は、長時間の車移動で不快を感じる顧客に対応するカイロプラクターと共同開発した複雑なアルゴリズムによって制御されている。

ベントレーは、「コンフォート・モーション・グローバル (CMG)」と協力して、科学的な空気圧による姿勢調整システムを開発した。座面の接触部に微妙な変化を与えることで、圧迫されていた身体組織が緩和され、他の部分には圧力がかかるようになる。これにより、身体の局所的な自然回復を促すことができるという。姿勢運動は背中や手足の角度に小さな変化を生み、血流を増加させることが可能に。とくに腰や下肢の不快感が軽減されるため、乗員はより長い時間、注意力と集中力を維持することができるという。

「エアラインシート」は、シートコンタクトのプロファイルを最適化し、複雑なシート中間膜構造を採用し、車のシャシーと調和するようにチューニングされている。アジャスタブルプロファイルは、顧客の体型に合わせて変形させることができる。また、レッグレストとフットレストを調整することで、ひとりひとりに合った快適な座り心地を長時間実現することができるという。

また、エアラインシート・スペシフィケーションでは、助手席の背もたれに、クッションと背もたれのボルスター調整、クッションエクステンション、電動ヘッドレスト高さ調整、展開式フットレストを追加した。エアラインシートに内蔵される12個の静音電動モーターは、シートだけで22通りの調節が可能。ユーザーは自分の体型に合わせて、また仕事や休息に合わせて、シートを調整できる。モーターには3つのインテリジェントな空気圧バルブ電子制御ユニットが加わり、モーターとバルブの組み合わせは、マスターシートモーション&ウェルビーイングECUによって管理されている。


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《森脇稔》

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