放射冷却素材をキャンピングカーに施工、電気に頼らない暑さ対策の実証実験を開始

放射冷却素材 SPACECOOL
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ジャパンキャンピングカーレンタルセンター(JAPAN C.R.C.)を運営するキャンピングカー株式会社とSPACECOOLは、大阪ガスが開発した放射冷却素材「SPACECOOL」をキャンピングカー『ロビンソン771』『ロビンソン106』を貼付した脱炭素化・暑さ対策の実証実験を7月1日より開始した。

キャンピングカーはレジャー用途の移動手段として親しまれているが、夏場の直射日光による暑さ対策が課題となっている。エンジンを止めても電気が利用できるサブバッテリーを搭載するモデルも多いが、その容量にも限界がある。

SPACECOOLは直射日光下において太陽光と大気からの熱をブロックし熱吸収を抑えるだけではなく、放射冷却技術の原理により宇宙に熱を逃がすことで、エネルギーを用いずに外気温よりも温度低下する放射冷却素材。実証実験では本素材を車体に施工することで、車内温度上昇を抑え、クーラーで使用する電力の節電が期待できる。節電した電力は車載する他の家電製品で利用できるようになり、長時間車内で快適に過ごせるようになる。

昨今、環境問題から燃料の節約や排気ガスの削減のために、電気に頼らない暑さ対策が急務となっている。今後、今後、本素材を施工したキャンピングカーの台数を増やし、関東・関西を中心にエリアを拡大していく予定だ。


《纐纈敏也@DAYS》

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